マクロビオティックコラム

マクロビオティックで長生き遺伝子発動

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マクロビオティックでは、空腹が重要視されている。

必ず空腹になってから食事を摂ること。

食べ過ぎは万病の元であるから、腹八分目で食事を終えること。

間食をせず胃をからっぽにして床につくこと。

「量は質を変える」とされ、どんなに良い食べ物でも食べ過ぎることで害になることが指摘されている。

食事の内容だけでなく、食べ方も節制しなければいけないのがマクロビオティックだが、この節制が、長寿遺伝子である「SIRサー遺伝子」を発動させるという。

SIR遺伝子は、『カロリーカット(空腹や飢餓状態)が引き金になってスイッチがオンに』なり、『老化を促すいくつもの遺伝子』を『発現しないよう、封じ込めてしまう』そうだ。(*1)

なんと! 空腹が、老化を促す遺伝子を封じ込める?

なんでも、動物は飢餓状態に陥ると、いったん生殖を諦めるそうだ。生殖よりも生命保存(食料確保)が優先だからだろう。

だが、だからと言って生殖能力まで失うと種族維持ができなくなる。だから、食料を待ちながらも、若さと生殖能力を保つために老化をストップさせようとする。

それが、「空腹で長生き」の秘密らしい。

逆に満腹状態は生命の危機ではないし、生殖能力を失うおそれもないから、老化を止める必要もないという判断になってしまうのだろう。

空腹のもたらす緊張感が、老化まで食い止めるとは恐れ入った。

もちろん、空腹も行き過ぎれば本格的に死につながってしまうのだから、何も食べなければいいというものではないが、やはり、適度な食事の量にとどめて胃に余裕をもたせ、一日の中に完全な空腹の時間を作るのは重要だろう。

しかしながら、私にとって、マクロビオティック実践で一番困難を感じるのが「食べ過ぎないこと」。良い食べ物を選んで食べるのは簡単でも、食べ過ぎないのは難しい!

けれど、いつまでも若々しくいたいから。老いても生き生きとし、最後まで元気に動き回っていたいから。

空腹というのをこれまで以上に意識して、長寿遺伝子をバリバリにはたらかせていきたい!


*1週刊文春2月12日号、竹内久美子氏著「ドコバラ!」(p.114)
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