2008年のクリスマス前、りんごジャムを作るために竹嶋有機農園から無農薬紅玉を買った。
皮つきのまま齧りついたその紅玉がなんとも野性味にあふれていて美味しくて、おすそ分けしたりおやつに食べたりしているうちにあっという間になくなってしまった。
最後の一玉を食べるとき、とても寂しかった。もうこれでおしまい……。
だが、最後の紅玉を惜しみ惜しみ食べていると、母が「また頼もうか!」とノリノリな様子で言った。母も竹嶋さんの無農薬りんごをいたく気に入っていたようなのだ。
前回、初めて竹嶋さんのりんごを注文したときはその金額に躊躇した私だったが、今回は違う。また竹嶋さんのりんごが食べられる! という喜びで、すっかりご機嫌になってしまった。
次はジョナゴールド
また紅玉を注文しても良かったのだが、色んなりんごを味わってみたいということから、うちで以前からよく食べていたジョナゴールドという品種を頼むことになった。
前回と同じ「自然食品のたいよう」というネットショップにお世話になることにする。5㎏で4580円。
わくわくしながら待つこと六日間。今日、ついに念願のジョナゴールドが届いた!
箱を開けると、甘い芳香が漂った。なんとも大きい、立派なりんごのお目見えだ。
↑とにかくたたずまいが美しい。こうして何気なく撮影しただけで、一枚の絵のようではないか。
甘い!
↑無農薬だから、もちろん皮つきで切る。期待満々で囓ってみると、「……甘ぁ~い!」
そう、このジョナゴールド、まるでりんごシャーベットのように甘かったのだ。身はサクサクとして食べやすい。
パキッと歯切れが良くて野りんごのような爽やかさがあった紅玉とは、また違った魅力がある。
近所のスーパーで買っていた、農薬のかかったジョナゴールドもそれなりに美味しかったが、ここまで味が濃くなかった。本当のジョナゴールドはこんな味なんだねと、しっかり記憶に刻みつけるようにして食べた。
蜂による害虫駆除
同封されていた説明書によると、竹嶋りんご農園では害虫駆除にミカドドロバチという蜂を利用しているとのこと。
りんごの害虫であるハマキ虫の天敵がミカドドロバチであることから、畑にある小屋の軒下にぶらさげたたくさんの竹筒にミカドドロバチを住まわせ、ハマキ虫を退治させているそうだ。
蜂の力を借りて、無事にまるまると育ったりんご。人と自然からたっぷり愛情を注がれているから、食べたこちらにまでその愛情が伝わってくるようだ。
そしてこの竹嶋さんのりんごは、農薬がかけられていなくて生命力が強いせいか、切って長時間経っても酸化せず、白いままなのだ。りんごは切ったそばから茶色くなると思っていた私にとって、これは驚きだった。
自然農法で育った食物の力をあらためて感じさせてくれた竹嶋さんのりんご。
母は今から、「なくなったらまた頼もうか」と鼻の穴をふくらませている。(次もジョナゴールドが良いそうだ。どうやら甘いのが好みらしい。)
【A級品】竹嶋有機農園の自然農法りんごジョナゴールド <10kg>【送料込】