マクロビオティックコラム

マクロビオティック的進歩の目安…人の食事が気にならない

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マクロビオティックを学び始めた当初から現在に至るまで、自己の内部で数々の革命が起こってきたけれど。

最近の変化として一番感じるのは、「人の食事が気にならなくなった」ということだ。

たとえば私の妹はパティシエかつ甘党で、どうしてもチョコレートやケーキから足を洗えないわけだが、そんな妹に以前であればダメ出しをしていた。

そんな、白砂糖ばかり摂って、体に良くないよ。陰性になっちゃうよ。婦人科系の病気になるよ。

そして、いくら言っても白砂糖依存を断ち切ろうとしない妹に対して苛立ちを感じることもあった。

けれど今は、妹が職場から持ち帰ってきたショートケーキ1ホールをもりもり食べているのを見ても、とがめる気にならない。

「あ~あ」とも思わない。何も感じない。「私は食べない」、ただそれだけ。

これを私はマクロビオティック的進歩だと感じる。自分に合ったマクロビオティック実践法を見つけ、自分の食を裁かなくなったから、人の食も裁かずいられるようになったのだろう。

誰の食も否定せずいられるのは心地よい。自分は自分、人は人。自分のあり方を尊重できると同時に、他者のあり方も尊重できる。

他者の食事内容に目くじらを立てているようではまだまだだと、私自身気付いていた。自分が自分に禁じていることを他者がやすやすとやっているから腹が立つのだ。つまり、人の食を否定したくなるうちは、自分自身が食に縛られ、自由になれていないということ。

禁じなくても、ルールで縛らなくても、その態度が自然のものとなって身についたとき、自分をガチガチに縛り付けていた縄はほどける。

自分自身が食から自由になれば、他者のことなど気にならない。

他者の食が気にならなくなったのは、自分が食から解放された証。

そんな風に成長できた自分を嬉しく思う。


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