マクロビオティックコラム

食べ過ぎの失敗から新おにぎり開発、圧力鍋で玄米炊き開始~マクロビオティック実践記13

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鉄火味噌を入手

2008年8月。マクロビオティック開始から一年四ヶ月。

2008年8月は、私のマクロビオティック生活において一つの大きな節目となったと思う。

詳しくは『はじめての「鉄火味噌」体験記』にも書いたが、前からずっと気になっていた「てっかみそ」なるものをついに入手したのだ。

鉄火味噌

オーサワてっかみそ(2008.8.1)

これが、香ばしくて、甘じょっぱくて、見た目の地味さを大いに裏切る美味しさ! 大変気に入ってしまった。以降、毎日の食卓に欠かせない友となる。

炊飯器から圧力鍋へ

ときを同じくして、圧力鍋もついに購入。

それまでは炊飯器で炊いていて、満足もしていたのだが、圧力鍋で炊くと炊飯器とは全然違うとか、モチモチだとか、もう戻れないとか、絶賛の声をよく聞いていた。

「圧力鍋で炊いた玄米ってどんななんだろう?」好奇心に逆らえず、迷ったあげくに選んだのが「スーパー活力なべ(レビュー記事はこちら)」。

スーパー活力なべ

スーパー活力なべ(2008.8.5)

これで玄米を炊いてみたら、本当に、まるで別物。香ばしいし、ヌカ臭くないし、もっちりしていておこわのよう。炊飯器で炊いていたのとは違う食べ物のようだ。

一発でとりこになり、炊飯器はお蔵入りとなった。

マクロビオティック理論の勉強を進める

マクロビオティックの勉強も順調に進んでいた。桜沢如一氏の提唱する「第一期食」を、グラム数まで忠実に再現してみたりしていた。

マクロビオティック第一期食

第一期食:玄米ご飯、ごま塩、たくあん、梅干し、野菜の塩炒め(2008.8.6)

粗糖を使わないレシピに修正

マクロビオティックを始めたばかりの、まだ勉強も実践も進んでいなかった頃の、粗糖を多く使ったレシピの改善に乗り出したのもこの頃だ。

この一年四ヶ月の実践を通して、砂糖を入れなくても料理は美味しく作れるということを実感し、醤油や味噌、塩などシンプルな調味料で味つけることにもすっかり慣れてきていた。

当初は粗糖をたっぷり使っていた切り干し大根の煮物ひじきの煮物も、粗糖を使わないで作り直し、レシピを修正した。

間食しすぎの胃もたれから鉄火味噌玄米おにぎりの開発

もちろん失敗もあった!

右下の親知らず抜歯後、発熱や痛みもおさまって元気になったことが嬉しくて、はしゃいでしまい、「快気祝い」と称して食後に大量の間食をしてしまったのだ。

そうめんに、コーンスープ、コーヒーフロートにコンビニの惣菜パン。これらを一日で食べた。

そうしたら、胃が限界までふくれあがり、まったく消化が進まなくなってしまった。

野菜を胃に負担をかけず摂るために

翌日、胃もたれがひどく、かと言って何も食べないのでは元気が出ず、玄米おにぎりだけ食べることに。

おにぎりだけじゃなく野菜も食べたいなあ、でも汁物もおかずも入らないなあ……

そう考えを巡らせた私は、苦肉の策として、おにぎりの具に鉄火味噌を入れることにしてみた。

鉄火味噌は「ごぼう、にんじん、レンコン」からできているので、少しでも野菜が摂れると思ったのだ。

それまで、玄米おにぎりの具には梅干しとすり胡麻を入れていた。そこに鉄火味噌を加えようというのだ。

梅干し、胡麻、鉄火味噌……。味が想像できなかった。美味しくなかったらどうしようかと思った。

だが、実際に作って食べてみたら、これが大ヒット!

梅干しと鉄火味噌は味の独立性を保っていたし、すり胡麻は梅干しにも鉄火味噌にもベストマッチでおにぎりにコクをプラスしてくれた。

現在も毎日のように食べている「鉄火味噌おにぎり」誕生の瞬間だった。

鉄火味噌おにぎり

鉄火味噌おにぎり(レシピはこちら)(2008.8.8)

禍転じて福となす。食べ過ぎたのは失敗だったが、失敗は何かを残してくれるものである。


運営者紹介

マクロビオティック羅針盤」運営者の遠藤です。

当サイトでは、マクロビオティックを初歩からQ&A形式で解説しています

マクロビオティック的に最もお勧めしたい献立「おにぎり・ごぼう汁定食」について「栄養学からも検証済み! 失敗しないマクロビオティック献立は?」で解説しています。

他に、メインブログとして「健康探究ブログ」を運営していますのでよろしければ遊びにいらしてください。

北海道旭川市在住。お茶の水女子大学卒業。

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