マクロビオティックコラム

マクロビオティック道の終点を迎えた経緯その2

その1からの続き。

私の風邪は非常に長引いた。ここまでひどい風邪をひいた原因を何度も考えたが、そのたび、「マクロビオティックのせいではない」と思った。

これだけは強く言える。私が風邪をひいたのはマクロビオティックのせいではない。マクロビオティックは、何もおかしなことを言っていない。いつだってマクロビオティックは正しかった。

私が原則に反したのだ。

だが、マクロビオティックのせいではないのは確かなのに、私は次第にイライラしてきた。マクロビオティックのせいだ。マクロビオティックのせいではないけれど、マクロビオティックのせいなんだ。

マクロビオティックをやらなければ、こんな風邪はひかなかった。

恩知らず、八つ当たりもいいところだ。マクロビオティックによって得られた健康は間違いなくあるし、そもそも、マクロビオティックをやると決めて実践していたのは自分なのだから。

病気になったのは自分のせいだ。自分の判断の集大成だ。

けれど、そんな風に考えるうちに情けなくなってきた。私は確かに、マクロビオティックを学んだおかげで健康を得た。そのときはマクロビオティックに感謝した。だが勉強したのは自分じゃないのか? 自分の努力あってこその健康だったんじゃないのか?

健康はマクロビオティックのおかげ。病気は自分のせい。そんなのは、謙虚を通り越して自虐的だ。病気が自分のせいならば、健康だって自分のおかげだ!

大体、マクロビオティックマクロビオティックと言うけれど、私はマクロビオティックを学ぶ前から肉、卵、牛乳の除去食で生きてきたし、国産有機栽培がいいだの添加物は避けるだの、そのあたりだってちゃんとわかってやってきた。

私は元々、自分なりの健康法で生きてきて、それなりに健康だった。0だったのをマクロビオティックに100にしてもらったわけではない。90を110にしてもらったくらいだ。

なのにさ、なんだよ、自分の体は0から100までマクロビオティックに作っていただきました、みたいな感じになってさ。違うだろう。

それに私は、そこまで厳格にマクロビオティックをやる必要がないんだよ。そこまで病気じゃないんだよ。降水確率10%なのに雨合羽を着て歩いているようなものだよ。もういいかげん蒸し暑いよ。雨合羽、脱いだって雨なんて降らないよ。

雨、たとえ降ったってかまいやしないよ! 人間、どんなに準備万端にしていても、雨に濡れるときは濡れるものさ。病気だってね、避けられるものと避けられないものがあるのさ。

病気にならないためにマクロビオティックをやってきた。でも、避けられない病気があるのなら、マクロビオティックにそこまで忠実でいなければいけない理由がない。

「鬱陶しい」。その一言に尽きた。所詮は他人の作った理論じゃないか。他人の健康法にいつまですがりつく?

自分の足で歩きたくて仕方なかった。"自立"のときが来ていたのだ。

次回(その3)に続く…


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