食養療法とは~その心構えと注意点

食養療法とは マクロビオティック羅針盤

食養療法とは

『すべての病気は食物を取り間違えて、正しくない食物を摂った故に起る』。(*1) だから、正しい食物を摂りさえすれば治る。これが食養療法の基本的考え方です。

マクロビオティックのルールを踏襲しますが、より厳格さが必要になります。

「手当て」と呼ばれる対症療法もありますが、本質的には普段の食事そのものを正しくととのえることで薬とします。

食物が薬なので副作用はありません。 症状を改善するだけでなく、病気にかかりにくい体質に変えていくことを目指す、理想的な療法と言えます。

ただし、食物の自然な力を利用するため、注意しなければいけない点もあります。

よく噛む
食物のエネルギーを体に生かすためには、よく噛むことが非常に重要になってきます。一口につき、100回から200回噛み、ドロドロの状態にしてから飲むようにしてください。こうすると便通も良くなります。
食べ過ぎない(腹八分目)
食べ物は空腹になってから摂るようにし、腹八分目でやめるようにしてください。食べ過ぎは万病の元です。
水分を摂りすぎない
水の飲み過ぎは、細胞をゆるめ、体を弱くします。喉が渇いたときにだけ適量を飲むようにしましょう。(詳しくは「マクロビオティック実践における留意点は?」参照)
禁忌食を食べない意志の強さを持つ

食物で病気を治そうとしているときは禁忌物を一切口にしない心の強さを持ってください。すべての病気において、動物性食品(肉、魚、乳製品等)、精製されたもの(白米、精製小麦等)、砂糖、果物、添加物、刺激物(コーヒー、紅茶等)が禁止されます。

(その代わりに、植物性食品(野菜、豆、海藻等)、未精製穀物、刺激のない飲み物(番茶等)を摂っていきます。)

生きる意欲を持ち、食べ物の力を信じる
生きようと決意しましょう。その精神の力が、肉体の力を引き出すのです。自然が私たちに恵んでくれた食物の力を信じ、感謝して食べましょう。食物は、あなたを治したくてたまらないのです。
改善したあともマクロビオティックを続ける

食養療法(マクロビオティック)を実行して症状が改善したら、それを維持するためにもマクロビオティック的食生活を続行しましょう。

油断して、欲望のおもむくままに食べ放題の生活に戻れば、また病状はぶり返します。ぶり返すごとに治しにくくなっていきます。再発しないよう、節制した食生活を送りましょう。

できる限り電子レンジを使わない
食物のエネルギーが変性する恐れがあるので、食養療法時においては電子レンジはできるだけ使わないようにしてください。
原理を知り、納得した上で実行する

せっかく食養療法にたどりついたのであれば、ご自分でマクロビオティックを学び、この宇宙を貫く無双原理を理解した上で実行なさるのが一番です。

自分の体のことがもっともわかるのは自分です。体の声を聞き、正しい食物を選ぶ判断力をつけるためにも、時間が許せばマクロビオティックを書物で独学なさることをおすすめします。

(桜沢如一著『ゼン・マクロビオティック』が、初めの一冊として適切だと思います。)

なお、非常に歯がゆいことではありますが、食養療法の発見が遅すぎた(病気が進行しすぎている)場合、食物の力が病のスピードに追いつけないことがあります。

そのようなときは、無理をせず、西洋医学による処置をお受けになってください。そしてその後の人生を健やかに送るため、再びマクロビオティックに帰ってきてください。

西洋医学で治せなかった病がマクロビオティックで治ったという例もたくさんあるのですが、逆に、マクロビオティック実践者でも西洋医学の力が必要なときもあるのです。

病院にかからないで済むならそれが一番ですが、何事もバランスです。あなたの状態にとってどんな方法が一番適切なのか、かかりつけの医師にも相談しながら十分に考える必要があります。

(しかしいずれにせよ、決断するのはあなた自身です。ご自身の内面から湧いてくる直感や判断力を大切にしてください。)

次項:マクロビオティック基本食

次項「食養療法の基本的食事内容」では、食養療法を実践する上で基本となる食事内容について説明していきます。

(出典: *1桜沢如一著 『新食養療法』p.76