食養療法の基本的食事内容

マクロビオティック基本食(食養療法時)

食養療法としての食事内容は、上のグラフ(*1)のようになります。食材は、身土不二の観点から国産のものを選びます。またできる限り、有機農法や特別栽培で作られたものを選んでください。(*)

(*安全な食材の選び方について詳しくはマクロビオティックQ&A実践編『何から始める? その3食材を変える(有機栽培、国産、無添加)』参照)
各種の完全穀物…50%~60%

玄米(全粒でエネルギーが高く、最もおすすめ)、大麦、キビ、トウモロコシなど。全粒穀物には癌の予防効果もあります。

うどんやパスタなどの麺類(できれば全粒小麦粉使用。そうでなければ国産小麦粉使用)は、週に2~3回食べても良いです。ただしソバは、強化作用が大きいため、病気の身には激しい排出作用をもたらすことがあり、避けた方が良いことが多いです。

野菜…20%~25%

根菜類(ニンジン、ゴボウ、大根)、球形野菜(カボチャ、玉ネギ、キャベツ)、葉菜類(大根の葉、ブロッコリ、小松菜)などをバランス良く。

調理法は、蒸す、煮る、炒める、揚げる、漬物にする、など。生で食べることは避けた方が良いです。オーブンで焼いたり、直火であぶったりするのも、調理法としては激しいので避けましょう。

漬物(無添加のもの)は、毎日の食事に1~2切れ添えるようにしてください。

豆類、海藻…5%~10%

豆類を一日に10%ほど。小豆、レンズ豆、ヒヨコ豆など小粒の豆は、油分が少なく常用に適しています。ご飯に混ぜて炊くと楽です。他、大豆加工品(納豆、豆腐、油揚げ、テンペ(インドネシア原産の大豆発酵食品)など)。

海藻は、一日に5%かそれ以下。昆布、ワカメ、ひじきなど。味噌汁の具にしたり、ご飯に混ぜて炊いたりすると良いです。

汁物…5%
毎日、小さなお椀に一杯か二杯の汁物を摂ります。味噌汁や醤油ベースの汁が、発酵微生物を摂れるので好ましいです。具には、四季の野菜や海藻を入れます。

禁忌食(食べてはいけないもの)

マクロビオティックでは、陰陽の過多が病気の原因と考えます。ですから、極陰、極陽に傾いた食品はすべて避ける必要があります。特に食養療法で病気を治そうとしている方は、厳密にこのルールを守るようにしましょう。
陽性が強すぎるもの
精製塩 / 卵 / 鳥肉(鶏、鴨、きじなど) / 獣肉(牛、豚など) / チーズ / 魚介
陰性が強すぎるもの
白米など精製した穀物 / 冷凍食品、缶詰 / 熱帯性の果物や野菜、ナス科の植物(ナス、トマト、ジャガイモ) / 牛乳、クリーム、ヨーグルト、アイスクリーム / 刺激の強い飲み物(コーヒー、紅茶など)) / 香辛料 / 砂糖など精製した甘味料 / アルコール / 防腐剤、着色料など化学物質を含んでいる食品

その他、病気のときは、温帯性の果物(りんごや柿、みかん、梨など)や穏やかな糖類(米飴、メープルシロップなど)も避けた方が無難です。甘味は、甘い野菜(カボチャ、ニンジン、玉ネギ)や、玄米ご飯(よく噛むと甘くなります)で味わうようにしましょう。

また、パンやクラッカーなどの小麦粉を堅く焼き締めた食品も避けます。

好ましい調味料、油

調味料には、ミネラルを含んだ自然塩や、自然農法で作られた材料を用いた長期醸造の味噌や醤油を選びます。

油には、未精製の、伝統的手法で作られた植物油を使用します。「マクロビオティック食材・器具」で多数ご紹介していますが、ここではその中でも代表的なものを取り上げます。

オーサワ 有機立科麦みそ/詳細ページへ
有機JAS認定品です。 無添加・天然醸造法・本場信州産・1年以上長期熟成。コクがあり、味噌汁から煮物まで、何でも合います。味噌には胃癌を予防する効果もあります。
海の華 /詳細ページへ
天日塩を沖縄の海水で溶かし、平釜で煮詰めて造られています。 にがりもミネラルもほどよく残っています。焼き塩なのでサラサラとしていて固まりにくく、使いやすいです。
手づくりしょうゆ/詳細ページへ
杉樽で二夏以上熟成させた長期天然醸造醤油です。 国産の特別栽培丸大豆と特別栽培小麦使用。自然な甘みがあり、マクロビオティック料理には欠かせません。お値段も手頃で普段使いに最適。
手づくりしょうゆ/詳細ページへ
良質の白胡麻を圧搾法で絞り、その一番絞りを100%使用しています。化学溶剤不使用で安心。ごま油は植物油の中で最も陽性で、マクロビオティック料理に好んで使われます。

卓上菜(副菜)

いつも卓上に置いておき、好きなときに添えて味や風味を調整するのに便利な卓上菜をご紹介します。食品を陽性化する(体を引き締める作用を持たせる)のにも役立ちます。

ムソー 有機梅干し/詳細ページへ
有機JAS認定品です。 梅、しそは奈良県産で、 沖縄塩使用です。おにぎりの具にしたり、玄米ご飯の上にのせたりして、毎日食べています。香りが高く、とってもお気に入りです。
ムソー有機いりごま/詳細ページへ
有機JAS認定品です。ゴマは、毎日積極的に摂ってください。私はいつもすり鉢で擂って、おにぎりに梅干しと一緒に入れたり、玄米ご飯にかけて食べています。
オーサワ てっかみそ/詳細ページへ
最高貴薬とも言われる、野菜のふりかけです。無農薬栽培の根菜、海の精食養豆味噌、圧搾絞りの純正胡麻油を使用。おにぎりの具にして毎日食べています! 美味しい!
ごま塩/レシピページへ
塩とゴマの割合を「1:4」から「1:16」の間で、体調に合うように調整して手作りします。

飲み物

飲み物には、刺激の少ないものを選びます。野菜の煮汁をお茶(薬)として飲むこともあります。水は、放射性物質除去の観点からも蒸留水がおすすめです(蒸留水器のレビューはこちら。私も使っています)。そうでなければ浄水器を通した水が良いでしょう。

三年番茶/詳細ページへ
低カフェインで、安心して飲めるお茶です。とても香ばしく、柔らかな口当たり。体を冷やしません。
甘い野菜のスープ/詳細ページへ
キャベツ、ニンジン、玉ネギのみじん切りをじっくり煮出したスープです。うっすらと甘く、低血糖やアトピー性皮膚炎など、様々な症状に効果があります。

実際の食事内容例

食養療法の食事内容例 おにぎり・ごぼう汁定食 マクロビオティック羅針盤
食養療法の献立の一例「おにぎり・ごぼう汁定食」です。
完全穀類として「玄米おにぎり梅干しすりゴマ鉄火味噌入り)」、
野菜、汁物、海藻として「ゴボウ汁(野菜と昆布入り)」、「べったら漬け」、
豆類として「納豆
を用いています。陽性の強いメニューなので、糖尿病などの陰性病に効果が見込めます。

他、「マクロビオティック料理レシピ」内、「食養療法レシピ抜粋カテゴリ」も献立作りの参考になさってください。

健康になるに従い、少しずつ食事内容の幅を広げ、『マクロビオティック基本食(健康な人向け)』(動物性食品をまれに食べても良い)に移行していきます。

(参考*1久司道夫著『マクロビオティック食事法(上)』p.74)