マクロビオティックコラム

空腹が薬

体の調子が良くないとき、私は、「何かを食べる」ではなく「何も食べない」方向で考える。

特に私の場合は不調の原因が胃にあることが多いから、なおさら「何も食べない=空腹」が大事になってくる。

たとえば前日の夜遅くに食べて、消化しきれず翌日胃もたれてしまったとする。このとき、「胃が重たいからさっぱりさせよう」と何かを飲んだり食べたりすると、胃にさらなる負担をかけることになる。

たとえ体に良いものでも食べない方がいい。まずは消化の時間をじっくりと胃に与え、前日の未消化物を片づけてもらう。

すっかり空腹になってからも数時間は放っておく。傷んだ胃に、修復の期間を与えるのだ。

そこまでするとやっと、自然な食欲が回復してくる。ここで食べ物を食べるわけだが、とりあえずの回復を見せたばかりの胃は病み上がり同然。いきなり普通の食事を摂るのは負担が大きい。

だから、体調悪化の危険性が最も少ない玄米ご飯だけをまずはよく噛んで食べる。玄米ご飯だけではお腹が空くが、胃を養生するのには効果てきめんだ。

このように、空腹を保ちながら、必要最低限の食物だけ摂るようにすることが、体調改善に向けての大きな足がかりとなる。

調子がだいぶ戻ってきたな、と感じたら、少しずつ野菜の煮付けや汁物など、おかずを増やしていくのだ。

具合が良くないときは、絶食して胃を空っぽにし、リセットする。このとき、排泄も伴えばもっと良い。

悪いものをなくしてスッキリさせた体を、中庸の代表格である「玄米ご飯」で基礎からもう一度作り直していく。

空腹が一番の薬である場合がある。

調子が良くないからと対症療法的にすぐ何かを食べようとするのではなく、体の声を聞き、空腹を必要としているのならば何も食べずに我慢する忍耐力を持ちたい。


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