マクロビオティックコラム

栄養失調~いわゆる夏バテ~最終話

第六話からの続き)

栄養失調による夏バテを経験して初めて、私は「バランス良く、たくさんの種類の食物を摂る」ことの重要さを知った。

私は今まで、どちらかというと、「種々の食物で構成された豊かな食事」より、7号食に代表されるような「必要最低限のものに限りなく絞り込まれた食事」の方が良いと思っていた。

足りない栄養素は体内で合成されるという論を信じてもいたし、余計なものを削ぎ落とした食事の醸し出す静謐で厳かな雰囲気に憧れてもいた。

確かに、玄米ご飯を主食とし、季節の野菜を少量おかずにするような内容であれば、質素な食事でも健康に生きていけるのだろう。

だが私は、にんじんりんごジュースを主食とし、惣菜パンやざるそばをおかずにするような食事を続けてしまった。

「必要最低限」の選択を誤った。

絞り込まれた食事は、選択が正しければこそその効果を発揮するもの。間違ったものを少量しか食べない生活が続けば体がどのようになるのか……。

その恐ろしさを、私は身をもって知った!

熱はなく、むしろ体温は低いくらい。咳も鼻水も出ないのに、体だけが重症の風邪のときのようにどこまでも重たく、だるい。

風邪であれば、体がウィルスと闘ってくれているなという印象があってまだ頑張れるのだが、栄養失調の場合は全身の細胞がぐったりしていて、もうダメだというような絶望感にさいなまれる。

こんな思いをするのはもうごめんだ!

私は、食事内容の指針を、自分の中であらためてはっきりさせることにした。

・全粒穀物が主食のしっかりした食事を、可能であれば一日に一度は摂る。

・そのときのおかずは、野菜や海藻、豆類などバラエティーに富んだものをたっぷり

・「全粒穀物+おかず」の食事が摂れなかった日でも、野菜だけは、何らかの形である程度の量を食べるようにする

・野菜ジュースは、ビタミンやミネラルは豊富だけれど食事代わりにはしない。あくまでもおやつ。

満腹=栄養過剰から来る病気も恐ろしく、そちらの方が問題になることが多いだろうが、飢餓=栄養の欠乏も健康を害する。

今までは過剰になることを警戒してばかりいたが、これからは欠乏への警戒も怠らないことにしよう。

それにしても、食べ過ぎたり、食べなさすぎたり、私もいつまでも失敗を繰り返しているが、小さな失敗を重ねてそのたびに軌道修正することで道を大きくは誤らずに済んでいるのだと、体調が回復した今となっては逆に今回の失敗に感謝したいくらいである。(具合の悪いさなかは泣き言ばかりであったが……)


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