マクロビオティックコラム

栄養失調~いわゆる夏バテ~第五話

第四話からの続き)

今回の不調の原因はビタミンC不足にあったのではないか? そう感じるに至って、色々と思い当たる点が浮かび上がってきた。

私は、寝込む直前の食生活を思い起こした。にんじんりんごジュースにはまって、朝は必ずコップになみなみと一杯飲んでいたのだ。

そうすると、糖分が高いせいか心も腹もわりと満たされてしまう。にんじんを丸ごと食べた気になって、栄養も十分足りていると思いこんでいた。

だから、それ以外の食事が自然とかなり軽いものになってしまっていた。良くてもざるそば一人前か焼きうどん程度。にんじんりんごジュースの他は惣菜パンしか食べていないなんて日もあった。

「全粒穀物が主食で野菜のおかずが副食」というマクロビオティックに則った食事を一食も摂らない日が増えていた。

ビタミンCも足りなかっただろう。だがそれだけではない。すべてだ。すべての栄養素が足りなくなっていた。栄養失調だったのだ!

この平成の世、豊かな日本においてなぜ栄養失調かという感じだが、にんじんりんごジュースしかまともに飲まなくて、あとはお腹を満たすだけの気休め程度の食事しか摂らないのでは、栄養も偏って当然だ。

それに私は、そのくらいの小食が体に良いと信じていたのだ。満腹が過ぎて体調がおかしくなったことが今までに何度もあったから、満腹にはかなりの警戒心があった。だが空腹は薬だと思っていた。

適切な食事を腹八分に摂った上での空腹は確かに薬だろう。だが、にんじんりんごジュースと惣菜パンだけであとは何も食べない空腹なんて、空腹を通り越して飢餓だったのだ。

私は行きすぎた。食べ過ぎたことは何度もあるが、食べなさすぎたことは今回が初めてだ。

極陰でもなく、極陽でもなく、中庸。中庸ゾーンは広いのに、どうして行きすぎてしまうかなあ。

だが行きすぎる経験があって初めて、中庸を知ることができるのかもしれない……。

第六話に続く……


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