マクロビオティックコラム

初めての「生しぼりにんじんジュース」体験記~前編~

空腹力』の中で紹介されていた「半日断食」で、朝食の代わりに飲むと良いとされる「ニンジン・リンゴ・ジュース」を私もぜひ試したくなった。

実際に作るにはジューサーが必要である。だが、調べたところ、長く使えそうなジューサーは安価ではなかった。自分の体に本当に効果があるのかわからないもののために、ポンと出せる金額ではない。

考えを巡らせ、私は膝を叩いた。そうだ、市販の有機にんじんジュースを飲めばいいんだ。それなら、気軽ににんじんジュースの効果を試せるだろう。ジューサーを買うか買わないかは、それから決めよう。

翌日、早速私は自然食品店に赴いた。だが買おうと思っていたにんじんジュースが置いていなかったため、その自然食品店オリジナルの、有機にんじんと有機レモンがブレンドされたジュースを買った。

ジュースの効果を試すため、朝から午後の二時まで何も摂らず過ごし、完全に胃をからっぽにした。もうそろそろいいだろうという頃に、私はその缶ジュースのプルトップを開けた。

一口飲む。ああ、いけない、ただ流し込むのではなく、噛んで唾液と混ぜて飲めと書いてあったんだった。私は少しずつ、ゆっくりとジュースを飲んでいった。

だが、飲むごとに、何かおかしいと首をかしげたくなる。「薄い」のだ。ジュースなのだからベシャベシャなのは当然だろうが、それにしても、何か、にんじんを摂取しているという感じがしない。

私がイメージしていたのは、「野菜のエキス」。濃厚なにんじんのエキスが飲めると思っていた。けれどこれは違う。ただ、いたずらに水分ばかり摂取している気がする。

一缶飲み終えた私の胃はガボガボ。確かにお腹がいっぱいになるから一食の代わりにはなりそうだが、嗜好品としてのジュースを飲んだ後の感覚に近く、これで空腹力が鍛えられるとは思えない。

逆に陰性過多で弱ってしまいそうだ。

やっぱり市販のジュースじゃダメなのかな……。そう思っていたときに、ちょうどそのとき読んでいた『乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか』に私の思いを裏付けるような記述を見つけた。

もしあなたが、新鮮な野菜・果物ジュースのかわりに、瓶詰めの濃縮還元ジュースですまそうと考えているとしたら、それは大きな考え違いだ。(略)あなたに必要なのは、酸化していない新鮮なジュースだ。』(p.185)

ガーン! やっぱり?

考えてほしい。ニンジンジュースが作られてからなぜ数週間後にも飲めるのか?』(p.185)

ガーン! ガーン!! そ……そうだよな。まったく、缶ジュースなんて新鮮ではない。酸化しているのか。効果がないのか。

そうか……安易に缶ジュースで済まそうとしたのが間違いだった。これはもう、搾りたてを飲むしかないではないか!

ショックを受けながらその箇所に蛍光ペンで印をつけ、付箋まで貼って、私は本を閉じ立ち上がった。

飲むしかない! 新鮮なにんじんジュースを! しかしどうやって? ジューサーもないのに。

知らん! おろし金ですりおろして、ガーゼで搾ればいいんじゃないのか! ジューサーだってそういう原理だろう!

りんごはないからにんじんオンリーだ! にんじんなら有機栽培のがある!

え~い、やってやる、やってやるーー!!

私は腕まくりをして、台所にすっ飛んでいった。

「a href="./107-6macrobiotic.html">初めての「生しぼりにんじんジュース」体験記~後編~」へ続く……。


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