マクロビオティックコラム

栄養失調~いわゆる夏バテ~第三話

第二話からの続き)

陽性の食事を少量摂るという通常の風邪を治す原則に従って過ごしていたのに回復せず、逆に症状が悪化してしまった今回の風邪。

妹が三日目に作ってくれた食事は、ねぎ味噌雑炊だけでなく大根おろしやかぼちゃのサラダがついたバラエティーに富んだものだった。

この最悪の体調でこんなにたくさん食べられるだろうか。途中で吐いてしまったらどうしよう。そんな不安がよぎったが、とりあえずゆっくり、食べられるところまで食べることにした。

おそるおそる箸をつける。よく噛んで唾液と混ぜ、胃に静かに流し込む。意外と拒否反応はない。

体の反応を見ながら、私は食事を進めた。大根おろしも、美味しい。かぼちゃのほっくりとした甘さも懐かしかった。

けれど、まだ「自分は陰性過多だから陽性にととのえなければいけない」と強く思っていた私は、かぼちゃサラダにのせられていたさらし玉ねぎを食べなかった。玉ねぎ自体は陽性だが、生のたまねぎとなるとあまり陽性とはいえないと思ったからだ。

さらし玉ねぎを残して完食した盆を妹に返す。すると妹は「玉ねぎ、食べられなかった?」と幾分残念そうな顔をした。

「生野菜は風邪の胃にはちょっときついかなと思って……。体調が良くなったら食べるからラップにくるんで冷蔵庫に入れておいてもらえる?」

そう言うと、妹は「うん」と盆を台所に下げに行った。その妹が、台所から声を上げる。

「レモン水、作ろうか?」

レモン水……? レモンっていったら陰性だよな……。そんなもの飲んで大丈夫かな……。さらし玉ねぎの陰性を気にして食べなかったくらいなのに……。そう思ったが、なんとなくレモン水という響きの爽やかさに惹かれ、作ってもらうことにしたのだった。

第四話に続く……


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