マクロビオティックQ&A素朴な疑問編

体にはどんな良い変化があらわれるの?

便通が良くなる。疲れにくくなる。体の中がスッキリする。頭が冴える。甘いものや動物性食品を特に食べたいと思わなくなる。生理痛が軽くなる。

マクロビオティック実践の内容

マクロビオティックを実践すると、体の感じがとても快適になります。これからそのお話をしようと思いますが、まず今回の話の前提となる「マクロビオティック実践の内容」を定義します。

1.毎日の主食が玄米ご飯である。(最重要)
2.よく噛む(一口50回ほど)
3.ごぼう、にんじんなど、陽性で繊維の多い野菜をおかずにしている。
4.動物性食品をほとんどとらない。
5.精製小麦粉(パン、ピザ、スパゲティ)を(なるべく)とらない。
6.白砂糖をとらない。
7.化学調味料(「アミノ酸等」という名の添加物)を(なるべく)とらない。
8.上記の条件を満たす食事を一ヶ月以上続ける。

以上はマクロビオティックの実践例であり、これを必ず守らなければいけないというものではありませんが、体に明らかに良い効果があらわれるために必要な基準として参考にしてください。

便通が良くなる

マクロビオティック(玄米)の効果として有名なのはこの「便通が良くなる」ということではないでしょうか。マクロビオティックを始めてから、確かに量・質ともに便が変わりました!

量(回数)においては、私はもともとお通じが週に1~2度だったのですが、これが週に2~4度まで出るようになりました。この数値だけ見れば「あまり変わっていないのでは?」と思われるかもしれないのですが、 便の質が様変わりしたのです。

以前は、固く、濃い色のコロコロしたものが少量でした。それが、適度なやわらかさの、黄土色(黄金??)のものが、どさっと出るようになったのです。しかもいやな匂いがしない!

玄米や野菜の良質な食物繊維によってカサと水分が増えたという感じです。加えて言うなら、ガスの回数が減り、ほとんど匂わなくなりました。

母(54歳)にも抜群の効果がありました。母は放っておくと便が出ないまま腸で固まり、出すときに大変な思いをするため、便秘薬を常飲していました。便秘薬を飲まなければ便を出せない。それほど腸が弱ってしまっている。本人も私もそう思っていました。

けれど。玄米100パーセントの主食に切り替えてから、便秘薬に頼らずとも母にも快適な便通が来るようになったのです! 「薬を飲まなくても出せるんだね!」と、はたで見ていてかなり驚きました。

玄米ご飯は本当に腸内を掃除してくれます。できれば主食は玄米ご飯以外とらない方が、便通は良いまま維持できます。経験上、小麦粉(特に精製されたもの)を食べると、腸の中で水分を吸収してダンゴになるような感覚があり、主に玄米ご飯を食べていた時期でも便の出がにぶくなりました。

よく噛むことが必要

(2008.4.19追記:玄米ご飯で便通を良くするには、「50回以上噛む」という条件が必須のようです。

3月下旬に親知らずを抜歯してから、歯ぐきを養生するために、「玄米ご飯・ごぼう汁」をミキサーでどろどろのピューレにして噛まずに飲み込む生活になりました。

すると、それまでと食事内容や量は変わっていないのに、便がころころになってしまいました。食べ物をよく噛んで唾液と混ぜ、消化しやすい形にして胃に送り込むことが、便通を良くするのには大事なんですね)

(2008.11.9追記:先月から今月にかけて、お通じがほぼ毎日あります! 便の様子は、マクロビオティック開始当初の「黄土色でどさっと出る」という感じではなく、「褐色で、ひとまとまりではなくいくつかに分割されたかたまりで出る」ようになりましたが、排便自体はスムーズです。

イカや小麦粉製品など、消化のあまり良くないものを食べると便通が遅れる気がしています。変な間食をせず、玄米とおかずをよく噛んで食べさえしていれば、便通は絶好調です!)

疲れにくく、体がスッキリして頭が冴える。

マクロビオティックの食事は、人間にとって自然な食物で構成されているため、内臓に負担をかけません。消化にかかる胃の労力が最低限で済む感覚があり、それでいて体にみなぎるパワーは大きいので、効率の非常に良い生命(エネルギー)源と言えます。

常に体がスッキリして、思考も冴え渡ります。日常生活を送る上で、この体調を保てるのはとても快適なことです。それまでの食生活が良くなかった人ほど、体調の違いを感じると思います。

激務の母(54歳)もマクロビオティックに大きく救われた一人です。ときに夜の10時、11時までかかる仕事に追われ、睡眠が3~4時間の日もザラ。常に眠たく、疲れやすさを感じていたそうなのですが、マクロビオティックで玄米食を始めてからてきめんに疲れにくくなったそうです。

以前は昼食を出前でまかなっていた母ですが、現在は玄米おにぎり(玄米ご飯200グラム。梅干し、ゴマ入り。べったら漬け添え)を持参して食べています。帰宅してからごぼう汁(具だくさん味噌汁)を食べ、一日のバランスをとっています。

(2008.7.1追記: 主食に玄米を取り入れてから14ヶ月経ちましたが、近頃急に朝の寝覚めが良くなりました。少ない睡眠でも、寝る時間が夜中にずれ込んでしまっても、起きたときに頭が重たくなく、集中力を保ったまま一日を過ごせます。

この14ヶ月間、食事は「玄米ご飯と具だくさん味噌汁」でほぼ通し、模範的と言えましたが、間食でカップ麺やフライドチキン、スナック菓子などかなりジャンキーなものを食べてしまったことが平均して週に一回はあったと思います。

それにも関わらず体調が向上したことに、基本の食事の大切さを改めて感じています。食事さえしっかりしていれば、間食で多少ハメをはずしても、少しずつ体調は上向いていくようです!)

マクロビオティックな食事
↑私の基本食。玄米ご飯(昆布入り)・有機梅干し有機煎りゴマもろみべったら漬けゴボウ汁(豚汁風具だくさん味噌汁)

甘いものや動物性食品を食べたいと思わなくなる。

それまで白砂糖入りの甘いものや動物性食品を普通に食べていた方にとって、マクロビオティックの理論は脅威だと思います。私もそうでした。

肉、卵、牛乳の食物アレルギー持ちであるため動物性食品の摂取量は基本的にもとから少なかったのですが、砂糖は取っていました。

料理には使わなくても、市販のお菓子や缶チューハイなどには白砂糖がたっぷり使われています。それを「ダメ」と言われたとき、頭ではわかっても、実行できる自信はありませんでした。耐えきれず、すぐ元に戻ってしまうだろうと思っていました。

けれど。試しに「白砂糖、動物性食品一切なし」の一日を送ってみてください。意外と平気なんです。

その後、「なるべく食べない。でもどうしても我慢できなくなったらちょっとは食べても良い」というルールを自分に課し、過ごしてみてください。

一日目平気、二日目平気、三日目も平気、そろそろ大福が食べたくなってきたかな……いや、我慢できる範囲だ。四日目、五日目……と、いつの間にか一週間くらい経っていると思います。

マクロビオティックの食事には、体に必要なものが過不足なく含まれています。ですから、本来は体に不必要なものは特に欲しなくなってくるんですね。

まったく無理をしなくても、自然に食事内容が僧侶のようになってきて、それで満足できるようになってきます。そうなってくると、たまにマクロビオティックの禁忌を犯したところで、またすぐ元の僧侶状態に戻ることができます。

ただし、「白砂糖入りのアルコール類」、「化学調味料入りスナック菓子」は、私の経験上、それまで築き上げてきた「マクロビオティックな体・精神」にかなり良くない影響を与え、そういうジャンクなものなしでは物足りない状態を作ってしまう可能性が高いので、避けた方が良いです。

生理痛が軽くなる

これには個人差があると思いますが、私の場合、主食に玄米を取り入れてから十ヶ月(3合のうち玄米2合、胚芽米1合の時期が四ヶ月、玄米100%の時期が半年、合わせて十ヶ月)ほど経って、生理痛がほとんどなくなりました。

とても不思議です。もともと生理痛はそんなに重たい方ではありませんでしたが、それでも一日目は下腹部が張ったように重く、鈍い痛みがあり、立つのもだるい感じでした。

それが、2008年2月。「さあいつ痛くなるか」と構えている私を無視するように、痛みがほとんどないまま、さーっと生理の期間が終わってしまったのです。

玄米食にすると生理痛が軽くなるという話は聞いたことがあって、期待していたのですが、それまで半年も特に痛みに変化がなかったので「まあこんなものか」と諦めていたのです。それが、こんな急に効果があらわれるとは。

おそらく、それまで、体内の浄化に時間がかかっていたのだと思います。玄米には強力な毒素排出作用があります(マクロビオティックQ&A実践編「玄米に挑戦~その栄養と排毒効果は?」参照)が、体に長年蓄積されてきた毒素を減らすにはそれなりに時間がかかるのでしょう。

私の場合、玄米を食べ始めてからの10ヶ月間で体内の毒素が減り、生理痛もなくなったのだと想像しています。

体に毒素があるから生理痛があり、毒素がなくなる(蓄積分を玄米食によって排出するとともに、マクロビオティック食で毒素をそれ以上取り込まない努力をする)と生理痛が軽くなるのかということに関しては、どなたにでもあてはまるとはっきり断言することはできません。

ですが、私に限って言えば、生理が初めて来た日から15年以上、毎月決まってあった痛みが、マクロビオティック(玄米食)を始めてなくなったことは確かです。

もし現在生理痛でお悩みの方がいらっしゃったら、マクロビオティックは挑戦する価値のあるものだと思います。すぐには効果が出ないかもしれませんが、1年かそれ以上経ったころ、痛みが軽減されてくる可能性があります。

よしんば生理痛にまったく効果がなかったとしても、マクロビオティックを実践することで体調に何らかの良い変化が出てくることは間違いありませんから、挑戦して損なことは一つもありません。

月経周期が整う

*2008年11月1日追記
私の月経周期は初潮以来31日だったのですが、20代半ばを過ぎてからだんだん延びてきて、36日、38日、ときには40日を超えるときも出てくるようになっていました。

体調が思わしくないということでもなかったので気にしていなかったのですが、玄米食を始めてから36日で安定するようになり、あるとき32日にまで回復し、それで何ヶ月か推移していました。

延び延びになってきていた周期が32日まで戻ったことで私は満足していたのですが、2008年10月(玄米100%の主食にしてから一年後)に、理想と言われる28日周期で月経がやってきました。

28日で来たことは、今まで一度もありませんでした。ですから、これはマクロビオティックのおかげだと思っています。

(月経周期が28日になったことで生じた心の変化について詳しくはコラム『中庸で変わる体と心~サインは月経周期28日』参照)

PMS(月経前症候群)がほとんどなくなる

*2008年11月9日追記
PMSというのがあります。月経前にイライラしたりすることです。私にも、少しこの症状と思われるものがありました。

日常生活は普通に送れるくらいの軽いものですが、それでも月経前一週間ほどはやけにスナック菓子が食べたくなったり、怒りっぽくなったり、昔のイヤなことを思い出したり、攻撃的な音楽が聴きたくなったりといった状態になりました。

マクロビオティックを始めてからも、月経前の精神状態にはさほど変化がありませんでした。しかし2008年11月、もうすぐ月経だというのに、「あれ?」と思うほど心が静かだったのです。

それまで、マクロビオティック効果でとてもいきいきして情熱で燃えていた心が、月経一週間前ほどになってスッと凪いだというのでしょうか。明晰な、落ち着いた心持ちになりました。

月経前になって精神状態に変化が生じたことは確かなのですが、まったく不快ではない変化でした。エネルギッシュな精神状態も好きですが、一ヶ月のうち一週間くらいはこんな風に無欲で穏やかな状態もいいなと思える感じです。

食欲も特に変わらないし、怒りっぽくもありません。そのまま月経を迎え、一日目~二日目であらかたの経血が出てしまった後、再び、ワクワクのマクロビオティック精神に戻りました。

主食に玄米を取り入れてから一年五ヶ月後の変化でした。月経前に猛る心が、穏やかになる。これも、マクロビオティックの威力だと思います。

次の項では……

次のページ(マクロビオティックって難しいのでは?)では、マクロビオティックへの先入観(難しそう)と実際(簡単)を説明していきます。