好転反応というものはあるのか?

私の場合は生理が60日以上止まりました。浸水時間が短い玄米では湿疹が悪化することもあるようです。

好転反応で生理が止まる?

好転反応とは「症状が良い方へ転ずる時、一時的に悪化または不定愁訴が出ること」(*1)で、 マクロビオティック的な食事に切り替えると「好転反応」が出るのではないか、つまり体調がすぐれなくなるのではないかと不安に思っている方もいらっしゃると思います。

特に「玄米」は排毒作用が強いとされている(*)ので、玄米食への切り替えをためらっている方もおられるかもしれません。

私の場合、マクロビオティック(玄米)食に切り替えたことで体に起きたのはほとんどが良い変化だったのですが(**)、確かに一時期、生理が60日以上止まりました。

(*玄米の栄養、効果について詳しくは実践編「玄米に挑戦~その栄養と排毒効果は?」参照
**玄米食の効果について詳しくは素朴な疑問編「体にはどんな良い変化があらわれるの?」参照)

玄米開始から七ヶ月目で

「玄米2合+胚芽米1合」の時期が四ヶ月、「玄米100%」の時期が三ヶ月、合わせて七ヶ月経ったときに生理が止まったのです。

体調や精神面はどんどん良くなっているという印象があったので、生理が止まったことはそう気になりませんでした。

体の中で何かが起こっているのだろうと楽観的にとらえていました。

2ヶ月後に生理復活

そのまま60日以上経過しましたが、やがて生理も復活しました。

すると! 驚くことに、生理痛が以前より軽くなっていたのです。

また、周期もととのいました。

体の中で何かの改造がおこなわれたのでしょう!

浸水時間の短い玄米で湿疹悪化?

また、これは母の例なのですが、母が大学時代に圧力鍋(ヘイワ圧力鍋使用。浸水は1~2時間)で玄米を炊いて食べたところ、体内の毒が皮膚に出るかのようにアトピー性皮膚炎の湿疹が悪化したそうなのです。

食養を学んでいた母の兄に「玄米はお前には精が強すぎる」と止められ、以来、玄米100%のご飯に抵抗を感じていたそうです。

浸水時間を長くして排毒効果を抑える

ですが、私は玄米に興味がありました。

物は試しだと思って炊飯器で炊いて食べてみたら、まったく不具合はありません。何十年ぶりに恐る恐る食べた母も同じです。

体に症状が出ることもなく、「意外と大丈夫だね。試してみて良かった」と、私と一緒にあっさりと玄米食に移行しました。

それから2ヶ月後、圧力鍋(スーパー活力なべ)を購入し、それまでの炊飯器炊きから圧力鍋炊きに移行しました。(炊き方については、「美味しい玄米の炊き方は?(圧力なべ使用)」参照)

今度こそ何か起こるかと身構えましたがまたまた大丈夫。

私の生理は止まったりもしましたが、「湿疹の悪化」というのは皆無でした。

さて、昔は玄米で症状が出た母が、何十年も経て再びチャレンジしてみて今度は大丈夫だった。その違いはどこにあるのか?

私は、「浸水時間」に原因があるのかなと考えています。

圧力鍋で炊いても大丈夫な方法?

母が数十年前、最初に圧力鍋で玄米を炊いたときの浸水時間は1~2時間と前述しました。

現在、圧力鍋で炊くときは、24時間から48時間、場合によっては(炊きそびれたときは)水につけたまま冷蔵庫に四日ほど放置しています。

つまり、水に浸かっている時間が長い=陰性度が増しているのでしょう。

ですから、圧力鍋で炊いた玄米でも、浸水時間さえ長く取れば、陽性が弱まって強い排毒効果が出にくいのではないかと、私は思っています。

結局、おすすめの炊き方は?

陽性の強さ(排毒効果の高さ)では、
浸水時間の短い圧力鍋炊き>浸水時間の長い圧力鍋炊き>浸水時間の長い炊飯器炊き

ということになると思います。よって、おそらく、毒が噴出しにくいのは炊飯器炊きということになるでしょうが、 食べやすさ(味の良さ)で言えば、炊飯器よりも断然圧力鍋炊きに軍配が上がります。

私としては、浸水時間を長くした圧力鍋炊きをおすすめしたいです。

それでもやはり心配だという方は、最初は玄米100%にせず、「玄米1:胚芽米2」の割合から始めると良いと思います。

好転反応に関する推測

以上、好転反応の二つの例について述べましたが、母に言わせると、「毒がたくさんたまっている人は出る」んだそうです。

この「毒」というのが曖昧なのですが、母の場合は、「初めて玄米を食べた大学時代当時、スナック菓子が好きで、一日一袋食べていた。酸化した油をたくさん摂ったせいで顔や体に湿疹がたくさん出ていた」そうなのです。

私の場合は、マクロビオティックを始める前まで、高頻度で洋菓子(ケーキ)を食べていました。当時、妹が菓子専門学校に通っていて、毎日ケーキを持ち帰ってきていたものですから……。

そのような、「スナック菓子の油」ですとか、「洋菓子の白砂糖」などの良くないものの摂取が続いていた場合、体に影響が長く残り、その毒を排出する過程において好転反応というものがあるのかもしれません。

あまり気にする必要もない

しかしながら、マクロビオティックというのは本来「上品(じょうぼん)の医療」で副作用がないのが特長なのですから、食を正すことによって一時期あまり心地良くない症状が現れるとしても、体に良いことをしているのは確かですからそう恐れないでいただきたいと思います。

ただ、マクロビオティックを実行したことによってあまりにも体調が悪化してそれが長引いたりした場合は、実践方法に間違いがある可能性がありますので、一時中断したり、実践内容を改めたりした方が良いかもしれません。

次項:病気にならないの?

次の項(マクロビオティックをやっていれば病気にならないのか?)では、マクロビオティックが現実的にどのくらい健康維持に役立つのか考えてみます。

(参考・引用:*1好転反応について