マクロビオティックって難しいのでは?

実践方法そのものは簡単です。普段の食生活からいかに「削るか」を考えます。

マクロビオティックは難しいという先入観

「マクロビオティック」と初めて耳にしたとき、得体の知れない印象を受けると思います。日本語ではないし、英語としても意味は浮かばない。(*1) 一体、何のことなのか?

そのわからなさから、「なんだか近寄りがたい。難しそう」という先入観を抱かれる方もいらっしゃると思います。そこでマクロビオティックから遠ざかってしまえばせっかくの食の知識を得る機会を逃すことになり、もったいないです。が、このページをご覧になっている皆さんは大丈夫です!

このページをご覧になるのは、「マクロビオティックって難しそうだけれど、興味はある」という知的好奇心の高い方だと思います。そんな皆さんになら胸を張って言えます。大丈夫です、まったく難しくありません! 特に日本人なら、DNAレベルで組み込まれている実践法とも言え、ちょっとした心がけを持つだけで「マクロビオティック」は楽に食生活に取り込んでいけます。

基本は「和食」

マクロビオティックの込み入った理屈や実践法は「マクロビオティックQ&A理論編」、「実践編」を参照いただくとして、まず、「マクロビオティック」と言えば「和食」です。梅干しをのせたご飯に、味噌汁に、野菜の煮付け、ちょっとした漬物。たまには焼き魚、納豆。毎日がそんな食卓であれば、マクロビオティックを実践していると言えます。

「毎日が和食」=「マクロビオティック」と考えれば、そう難しい理論ではないということがわかると思います。

むしろ、「え、たったそれだけ? もっと色んな制約があるのでは?」と拍子抜けされるかもしれません。

拍子抜けするくらい簡単で当然です。マクロビオティックは日本の伝統食(突き詰めて言うなら禅の精進料理)が基本になっていますので、日本の食文化で育った人にとってマクロビオティックというのはあえて学ぶ必要もないくらい身近な食形態なのです。

食生活をスリムアップ

マクロビオティックを実践する上で、食卓に新たに付け足さなければいけない要素というのはほとんどありません。逆に、かなりの部分を削る必要が生じてきます。和食(食材含め)以外のものをばっさり切り捨てるのです。肉やバターや牛乳……。

付け足すのは難しくても、削るのに必要なのは勇気だけです。

勉強したくない人は

マクロビオティックはその理論を知るとより理解が深まり、実践に知識が裏打ちされて健康が揺るぎないものになっていくのですが、どうも勉強するのはおっくうだという方は、とにかく「和食」で日々生活することを考えてください。

その際、食材は国産のものを選ぶということだけ心がけるようにしてください。

現在、マクロビオティックは桜沢如一氏や久司道夫氏などの尽力により世界に広まってきていますが、和食がどのようなものかまったくわからない外国の方々にとってマクロビオティックは初めて学ぶことだらけで覚えるのも大変でしょう。

その点、日本に生まれ育った人なら和食がどのようなものか体で知っており、その分マクロビティック実践のハードルが低く、ラッキーだと言えます。

金銭面!

次の項(お金がかかりそうなんだけれど……」)では、マクロビオティック実践にかかってくる費用について説明します。

(*1:マクロビオティック(Macrobiotic)という言葉は、ギリシャ語に由来している。
macro--大きな、包括的な、無辺の
bio--生命の、生き生きした
biotic--生活法、若返り術
:桜沢如一著「ゼン・マクロビオティック」p.7より)