マクロビオティックQ&A素朴な疑問編

玄米が苦手or面倒で取り入れられない

味が苦手な人で、それまで炊飯器で炊いていた人は圧力鍋で炊いてみる。黒米や小豆を混ぜて炊くことで視覚的に美味しそうにしてみる。

それでもイヤだったり、そもそも玄米を浸水させる手間が面倒だったりする人は胚芽米か分つき米にする。

玄米は美味しくない!

「玄米は美味しくない」。そう公言してはばからない人が身近にいます。東京で一人暮らしをしている私の妹です。

「職場におにぎりにして持っていくと、昼に食べる頃にはポソポソになっていて、固くて、不味くて、食べる気が失せる」と言っています。

圧力鍋で炊いて美味しさアップ

原因は、炊飯器で炊いていることにあると思います。炊飯器で炊くとどうしてもぬか臭さが残り、ゴマ梅干しで臭いをカバーしないと食べにくくなります。それに、確かに一粒一粒の水分保持量があまり多くない、あっさりとした炊きあがりになります。

それでも、私は十分美味しく食べていたのですが(*)、ぬか臭さが苦手な人には耐えきれないものに感じられるのかもしれません。

そこでおすすめしたいのは、玄米を圧力鍋で炊くことです(**)。ただ炊く器具が変わるだけで味にそんなに差が出るとは思っていなかったのですが、実際に圧力鍋で炊いてみて違いに驚きました。(うちで使っているのはゼロ活力なべです。)

とても香ばしく、ぬか臭さもなく、水分たっぷりでつやつやもちもちなのです。

ですから、現在炊飯器で玄米を炊いていて味に納得がいかず、でも本当は玄米を食べたいんだという方がいらしたら、ぜひ圧力鍋炊きに挑戦していただきたいです。

(*炊飯器での玄米の炊き方について詳しくは実践編「美味しい玄米の炊き方(玄米モードのない炊飯器使用)」参照
**圧力鍋での玄米の炊き方について詳しくは実践編「美味しい玄米の炊き方(スーパー活力なべ使用)」参照 )

黒米で視覚的に美味しさアップ

黒米入り玄米ご飯(スーパー活力なべ使用) マクロビオティック料理

黒米を、玄米3合~5合に大さじ1程度入れると、こんな風に赤飯のように色づいて美味しそうになります。

黒米にはビタミンB1、B2、ナイアシン、ビタミンE、鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛が多く入っている他、高い抗酸化作用のあるアントシアニンも含まれているので、視覚的効果だけでなく、栄養も得られて一石二鳥。

さらに小豆も加えてパワーアップ

黒米と小豆入り玄米ご飯(スーパー活力なべ使用) マクロビオティック料理

黒米に、さらに小豆を加えたのがこちら。3合~5合の米に、大さじ2程度入れています(*)。(ご飯に紛れている緑色のものは一緒に炊いた昆布です)

こうすると、見た目も楽しくて食欲がわきますし、小豆のほくほくした美味しさが加わると同時に豆のたんぱく質も摂れたりして、良いことづくめです。

黒米小豆を足すと言っても、一回の炊飯につき大さじ1~2杯程度の話なので、金銭的に負担が増えるということでもありません。(たとえば私の使っている黒米は600gで1500円ですが、半年もちました。かかったのは一ヶ月あたり250円ということになります。)

玄米が苦手でも、こうして視覚的に工夫することで気持ちも変わってくると思うので、試してみてください。

(*「小豆入り玄米ご飯のレシピ」はこちら)

玄米を炊いている時間がない!

「玄米は美味しくない」とぼやく妹に私は上述のように「黒米や小豆を入れるといいよ」とアドバイスしました。すると、妹は「う~ん……」とまだ納得がいかない様子。

「玄米ってさあ、炊く前に一晩とか水につけないといけないでしょ? それが面倒なんだよね。そういう気持ちの余裕が全ッ然ないんだよね」

「う~ん、そうかあ……。じゃあ玄米、あんまり食べられてないんだね」
「うん。だいぶ前に買った玄米がまだ残ってる」
「じゃあその代わりに何を食べてるの?」
「パンとか」

玄米を炊く余裕がないからパンを食べている! これを聞いたときに、「マクロビオティック実践における各人にとっての中庸とは何か」を考えさせられました。

確かに、玄米を食べるのが一番良いのです(*)。けれど、玄米にこだわるあまり、玄米食が実践できないからと言って精白小麦を使ったパン(しかも市販のものだから輸入小麦使用)で済ませてしまうのはあまりに極端。

それなら精白米の方が、国産であることや粒食であること、腹持ちの面から言って優れているでしょう。

100ができなくても、50か40できれば、0よりはかなりマシです。

浸水時間に問題があるのなら、胚芽米か分つき米を使用すれば良いのです

白米と味や手軽さが変わらない、胚芽米や分つき米

胚芽米(胚芽を7~8割程度残して精米してあるもの)や分つき米(玄米のぬか層を少し削ったもの。3分づき、5分づき、7分づきなどがある。数字が少ないほど玄米に近い)は、浸水が一時間程度で大丈夫。

白米(胚乳のみ)とほぼ同じ味で、栄養価は高いのが特長です。

味や手間に問題があって玄米に移行できない方は、胚芽米や分つき米の使用をお勧めします。

次項:家族の同意を得られない

次の項(家族の同意を得られません)では、マクロビオティック的食事を家族が受け入れてくれないときの対処法を考えてみます。