マクロビオティックQ&A素朴な疑問編

言っていることが浮世離れしすぎているように感じるが?

理性が受け入れないことを無理して理解する必要はまったくありません。自由なスタンスを守ってください。

マクロビオティックへの不信感

マクロビオティックに対し、「胡散臭い、新興宗教のようだ、素人なのに医学的判断ができるのか」と懐疑的な目をお持ちの方がおられます。

少し取り組んでみたものの、イライラして続かず、マクロビオティックの良さを肯定できない方もおられます。

国産、無農薬、無添加のものを食べよという教えに、「浮世離れしすぎている、綺麗事だ」と鼻白む方もいらっしゃるかもしれません。

つまりマクロビオティックを理性が受け付けない状態です。いくら「良いものだよ」と言われても、理性が拒否するものを受け入れるのは無理ですし、受け入れる必要もありません。

いつか、マクロビオティックに興味を持ち、勉強してみたくなる日が来るかもしれない。あるいは一生、マクロビオティックとは無縁で過ごすかもしれない。

どちらでも良いと思うのです。各人の人生です。自由に決めたら良いと思います。誰も、何も強制したりしません。

『もしあなたに、どんな代価を払っても、自分の力で、自分のために、三番目の治療(筆者注:自己実現にまで至らせる、体と心と魂の医学)を実現しようという、しっかりした気持ちがないのなら、この本を勉強する必要はありません。

『一時的な治療なら、一般の現代医学か民間療法でこと足りる』(*1)

マクロビオティック=宇宙の秩序

今でこそ、マクロビオティック実行のためのマニュアル本がたくさん出ていますが、それは「解答集」に過ぎません。その解答に至るまでの道筋を理解し、「なぜその答えになるのか」が自分でわかっていなければ、マクロビオティックを真に実行することはできません。

「道筋」は、言葉で説明するのはとても難しいものです。しかし、桜沢如一氏のお書きになった本(参考:マクロビオティック本紹介)を何冊も熟読し、考え、行動に移しているうちに、少しずつ理解が深まり体で納得できるようになってきます。

(当サイトでも、マクロビオティックを理解する手助けができるよう、桜沢氏の著作から得た知識をわかりやすい形に自分なりにかみ砕いてお伝えしています。よろしければ『マクロビオティックQ&A』の理論編から順にお読みください)

表面的なことを聞きかじるだけでなく、マクロビオティックを自分なりに深く勉強してから判断するのもまた一案と思います。

『食養にとらわれてはいけません。食養の原理、無双原理、宇宙の秩序をつかまえなくてはダメです。』(*2)

『もしあなたに、もっとも簡素に、もっとも幸福に生きようとする意志がないなら、あなたはいやされるべきではないし、いやされることもないでしょう。』(*3)

マクロビオティックを受け入れられない人=健康

これは私個人の見解ですが、マクロビオティックを受け入れられない方というのは、マクロビオティックにより健康を回復した経験のない方なのではないかと推測します。

一見破天荒でも、理屈が理解できなくても、実際に試してみて体調が良くなれば信じざるを得なくなるものです。

マクロビオティックに対し鼻白む気持ちを抱かれる方は、きっと健康なのです。健康だから、マクロビオティックが必要ないのです。だから、理解したいという気持ちも起こらないし、理解しなくても良いのです。

マクロビオティックとは、基本的に「病気を治すためのもの」「病気にならないようにするためのもの」です。切実な健康不安を抱えた方がたどりつく道でもあります。そうではない場合もあるでしょうが、少なくとも私は自身のアトピー性皮膚炎を軽快させる過程においてマクロビオティックと出会いました。

健康は、失ってからでないとそのありがたみに気づかないとよく言います。健康を失っていない方に、マクロビオティックの理論がただうるさく感じられてしまうのも無理はないと思います。

ただ、病んでいた体をマクロビオティックによって回復させた経験のある者にとっては、マクロビオティックは信頼に足る理論なのです。病気を治してくれた医者には感謝するものです。それと同じです。

病気にもなっていない人にとっては、その医者はただの「人」。感謝も信頼も生まれようがありません。それで良いのです。医者に一生関わらず健康でいられるのは素晴らしく恵まれたことなのですから。

病気を治せなかった方へ

あるいは、病気を治したくて必死にマクロビオティックに取り組んだのに、かえって心のバランスを崩したり、症状が良くならなかった人もいらっしゃるかもしれません。

その場合、マクロビオティックに恨みにも似た不信感を抱くのは想像できます。

どんな名医でも、合う合わないがあると思います。私は歯医者選びに苦労したのですが、歯医者だって、最終的には「相性」が大事だったりします。いくら腕が良くても、性格が合わないと思う医師には診てもらいたくありません。

マクロビオティックが誰かにとって名医でも、誰かにとってはそうではない。そんなこともあるのだと思います。

性格の合わない医師と無理につき合う必要なんてありません。すみやかに離れてください。それで良いのです。この世界は、宇宙は、広いです。マクロビオティックではない、あなたに合った医者が、きっといます。

実録:歯医者から学ぶ「自分で選ぶこと」の大切さ

歯医者の話に戻りますが、歯医者って本当に色んな人がいます。同じ「歯学」を学んでいるはずなのに、診断も、治療方法も違うのです。

これは実話ですが、私は治療済みクラウン(すっぽりかぶせるタイプの金属)の下に虫歯を作ってしまい、相当難しい状況と思われたので最善の治療を受けようと一ヶ月で5軒ほど歯医者を回ったのです。

そうしたら、同じ虫歯なのに、「抜歯だ」と言う人、「外科的手術が必要」と言う人、「インプラントが良い」と言う人、「虫歯にかぶさっている歯肉を切除して虫歯を削る」と言う人、色々いました。

かぶせものの種類一つとっても、「セラミックが良い」と言う人、「再発のおそれがあるから保険の銀歯がいい」と言う人、「金合金が良い」と言う人、これまたさまざまでした。

そんな中で重要になるのは「自分の気持ち」です。自分はどうしたいのか? 何が望みなのか? 危険があっても残してなるべく使いたいのか、他の歯に悪影響が及ぶおそれがあるなら抜歯したいのか……。

結局私は、「抜かず」に、「虫歯を削って」、「金合金のクラウン」をかぶせました。よくよく考えて決めた結論でした。保険外治療でしたから6万円もの金額がかかりましたが、できる限りの治療はしたから悔いはないと思えるような選択をしました。

そう、いつだって、すべては自分で決めるのです。マクロビオティックをやるも、やらないも、自分でよく考えて、自分の責任の元で選ばねばなりません。

自分で選んだと胸を張って言えるのなら、もしマクロビオティックをやってうまくいかなくても、後味の悪い思いはしないでしょう。

押しつけられて、無理矢理やるのが一番良くないですね。

次項:わからなくなったら?

次の項(わからなくなったらどうしたら良いか?)では、マクロビオティックを厳格に実行しようとして、頭が混乱してしまったときのアドバイスを書きます。

(引用:
*1、*3 桜沢如一著『ゼン・マクロビオティック』p.32,33
*2 桜沢如一著『食養人生読本』p.133)