はじめに~マクロビオティック独学とは

本で学んだ理論を実践を通して確かめ、心身に定着させていくこと。

マクロビオティックの独学は簡単

マクロビオティックに興味を持ったはいいけれど、一体、マクロビオティックって何? なんだか難しそう。どこかの教室や学校で特別に学ばなければいけないんじゃない?

そんな風にお思いのあなた。大丈夫です! マクロビオティックは独学できます

そもそも、創設者の桜沢如一氏は、マクロビオティックの理論を「子どもでも振り回せる簡単なもの」でなければいけないと考えていました。難しいことなんてないのです。

この世界観というのは、(略)先生のない学校なんだ……(略)先生もいらないし、本もいらない。みんな自分でおもしろく、ひとりでに勉強できるものなのだ。』(*1)

実際問題、本は必要です。独学者は本によってマクロビオティックの理論を学びます。

ですが必要なのは本くらいなもので、それも最初のうちだけ。一通り読んで理解してしまえば、あとは桜沢氏のおっしゃるとおり、実践の中からひとりでに学んでいくことができます。

マクロビオティックは独学向き?

本で学んだ理論を実践を通して確かめ、心身に定着させていく。

これがマクロビオティック独学者の学び方です。

マクロビオティックには唯一絶対の答えというものはありません。基本を踏まえた上で、一人一人がそれぞれ自分に一番合った食べ方を見つけていかねばなりません。

自学自習、独力独行の探究心が必要とされるマクロビオティックには、独学というスタイルがとても合っています。

案内人や指導者をタノミとして行ったのでは自力ではなく、独立自主性を失う。この道は全く自学自習、独立独歩でなくてはならない。』(*2)

独学でどこまで行けるのか

しかし、独学でどこまで深く学べるだろうか?

そう、不安にお思いかもしれませんが、まあ、とりあえずやってみましょう。

私は独学で得たマクロビオティックの知識を元にこのサイトを作りましたが、サイトを見てくださったマクロビオティック関係者の方に、「こんなに知識があるから、てっきり講師の資格を持っている人かと思った」と言われたこともあります。

「あなたには、マクロビオティックの先生と同等か、それ以上の知識がすでにある。もったいないから資格を取ったら……」と勧められもしました。

そんな風に言っていただけるくらいのところまで、独学で行けるのです。

私は、桜沢如一氏や久司道夫氏の本を読んで、地道に実践を積んだだけです。

独学で、マクロビオティックは限りなく深く学べ、理解もできます。このサイトの内容が、その証明になれば幸いです。

健康にはなれるのか

独学で得た知識と自己流の実践で、健康にはなれるのか。何か間違いを犯して、逆に健康を害することはないのか……。

と、一歩を踏み出せない方もいらっしゃるかもしれませんが、マクロビオティックは自分が自分の医者になるのが大前提。

まず、自分の体のことを他人の判断に任せたいという気持ちは封じましょう。

自分の感じること、自分の判断が一番自分にとって大事なのです。その、自分の判断が自分でも信用ならないんだ! とお思いかもしれませんが、マクロビオティックの実践により判断力を磨くことができます。

自分を信じ、肉体と手を携え、自分だけのマクロビオティック実践に踏み出しましょう。大丈夫です。

ちなみに私は、一度も食事内容について誰かに指示を受けたことはなく、全部自分で決めてやってきましたが、健康状態は向上するばかりでした。

食後の腹痛がなくなり、目が充血しにくくなり、アトピーの湿疹が出にくくなり、生理周期もととのいました。便通も良くなったし、ガスも出なくなったんですよ!

独学の実践でもマクロビオティックの効果は十分に出ると私は思います!

次項:独学の利点

次の項(マクロビオティック独学の利点とは)ではマクロビオティックを独学することによる利点を説明していきます。

(出典:*1桜沢如一著『魔法のメガネ』p.94
*2桜沢如一著『健康の七大条件』p.49)