マクロビオティックが幸福をつくる
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「マクロビオティックが幸福をつくる」を読んだ感想
桜沢如一氏創設の「マクロビオティック」を独自に研究し、「クシマクロビオティック」を世界に広めた久司道夫さんの著作です。
桜沢氏とはまた違う観点からマクロビオティックが解説されています。「宇宙の秩序」を具体的に「スパイラル運動である」と定義づけているところが興味深いです。桜沢氏の著作に慣れ親しんだ後でしたので、「宇宙の秩序ってこんな風にも解釈できるのか」と新鮮さを覚えました。
マクロビオティックで食べない方が良いとされている動物性食品について、「波動が荒いから」という理由づけがされているのも独特と感じました。『荒々しい波動をもっている肉を食べると(あるいは肉食を習慣化すると)、その波動が最終的にスピリチュアルな想念の波動を変化させ(略)私たちの精神世界に悪い影響を及ぼして、真実の世界をありのままに見ることができなくなってしまうのです』(p.116)
マクロビオティックが目指すところが世界平和であると強調されており、私たち日本人にその使命を喚起する記述が多くあります。『日本人には、全世界を自分たちの食によって変える崇高な使命があります』(p.189)『私は多くの日本人の方々に、もっと自分たちの使命を自覚してもらいたいとも願っています。それは、これからの人類を教え導くことになるかもしれない、それほど重大な使命になるかもしれません。』(p.138)
読んでいると、まったくもって日本食というものが素晴らしいのが改めてわかり、それをどうにかして世界に広めねばならんという気にさせられます。
『マクロビオティックをやさしくはじめる』(久司道夫著)の応用編ということで、具体的な食事法やメニューはほとんど載っておらず、マクロビオティックの基本的理論を理解した上でさらに「その理論がどうして成り立つのか」と疑問を持った人に対して地球や宇宙の起源から解説するような高度な内容になっています。
マクロビオティック食を実践する上で大事なポイント(陰陽のバランス)に初めの方で触れた上で、実践を続けていくとどんな風に幸せになるのか、物質的価値観から精神的価値観への変化、スピリチュアリティーの獲得、人類の意識変革……と、話がどんどん壮大になっていき、行間から情熱があふれ、こちらに伝わってきます。
無限であるクリーンエネルギー(太陽熱など)使用の提唱、経済原理に応用できるマクロビオティックの考え方など、食からスタートしながらも食にとどまらず、より良い世界を作るためのマクロビオティックの使い方が解説されています。
マクロビオティック発祥の地である日本に生まれた私たちの役割がいかに重要かを感じます。この本を読み、「世界のために、食のリーダーである日本人の私が何かをしなければ」と思いを抱く人が増えれば、それだけでも何か良い影響が地球に出てきそうな、そんな気がします。
知識とエネルギーにあふれた書です。一読をおすすめします。
桜沢氏とはまた違う観点からマクロビオティックが解説されています。「宇宙の秩序」を具体的に「スパイラル運動である」と定義づけているところが興味深いです。桜沢氏の著作に慣れ親しんだ後でしたので、「宇宙の秩序ってこんな風にも解釈できるのか」と新鮮さを覚えました。
マクロビオティックで食べない方が良いとされている動物性食品について、「波動が荒いから」という理由づけがされているのも独特と感じました。『荒々しい波動をもっている肉を食べると(あるいは肉食を習慣化すると)、その波動が最終的にスピリチュアルな想念の波動を変化させ(略)私たちの精神世界に悪い影響を及ぼして、真実の世界をありのままに見ることができなくなってしまうのです』(p.116)
マクロビオティックが目指すところが世界平和であると強調されており、私たち日本人にその使命を喚起する記述が多くあります。『日本人には、全世界を自分たちの食によって変える崇高な使命があります』(p.189)『私は多くの日本人の方々に、もっと自分たちの使命を自覚してもらいたいとも願っています。それは、これからの人類を教え導くことになるかもしれない、それほど重大な使命になるかもしれません。』(p.138)
読んでいると、まったくもって日本食というものが素晴らしいのが改めてわかり、それをどうにかして世界に広めねばならんという気にさせられます。
『マクロビオティックをやさしくはじめる』(久司道夫著)の応用編ということで、具体的な食事法やメニューはほとんど載っておらず、マクロビオティックの基本的理論を理解した上でさらに「その理論がどうして成り立つのか」と疑問を持った人に対して地球や宇宙の起源から解説するような高度な内容になっています。
マクロビオティック食を実践する上で大事なポイント(陰陽のバランス)に初めの方で触れた上で、実践を続けていくとどんな風に幸せになるのか、物質的価値観から精神的価値観への変化、スピリチュアリティーの獲得、人類の意識変革……と、話がどんどん壮大になっていき、行間から情熱があふれ、こちらに伝わってきます。
無限であるクリーンエネルギー(太陽熱など)使用の提唱、経済原理に応用できるマクロビオティックの考え方など、食からスタートしながらも食にとどまらず、より良い世界を作るためのマクロビオティックの使い方が解説されています。
マクロビオティック発祥の地である日本に生まれた私たちの役割がいかに重要かを感じます。この本を読み、「世界のために、食のリーダーである日本人の私が何かをしなければ」と思いを抱く人が増えれば、それだけでも何か良い影響が地球に出てきそうな、そんな気がします。
知識とエネルギーにあふれた書です。一読をおすすめします。
(2008.6.28)