新食養療法
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「新食養療法」を読んだ感想
「胃腸病」、「心臓病」、「腎臓病」、「脳溢血」など、120項目に渡る病気の、食物による対症療法が説明されています。具体的な「食物療法用品」(番茶、ゴマ塩、芋パスター等)の解説や作り方、効能も載せられているので、実用的です。
病気を治すための厳格な食養についての方法が述べられています。『主食物は水田のウルチ玄米(五穀、雑穀)が最も良い。これを取る時にはおさいは極く簡単でゴマ塩少々、味噌汁一椀、古漬もの二三片位で十分である。』『白米、白パン、獣肉、砂糖、果実菓子、牛乳等は摂らざるを原則とする。』(p.79)
病人に向けて書かれているためか、桜沢氏の数々の著作の中でも最も厳しさを感じさせる一冊です。しかしこれこそが、本来の食養(マクロビオティック)の形なのだろうとも思います。
『凡そ食物の選択が出来るほどの自由のある人なれば誰でも、病気になるのはその人の罪悪である。』『病人は全てエゴイストである。(略)我まゝで、気まゝで好き放題をして、天の法則に反きつゞけるから病気になるのである。』(p.81)
ですが、読者を叱りつけるだけでなく、病気になったからこその恵みを説き、食養への奮起を促してくれます。
『病気になったら、喜べ。自分が知らずに恐しい罪を数々重ねて来た事を今教えられているのである。(略)今、この病苦を機会に、自分の人生の設計を作り替えよう。何と云うありがたい事だ。』(p.83)
私は生まれつきの食物アレルギー持ちで、アトピー性皮膚炎でもあるので、「そのような生まれつきの病気でも個人の罪悪ということになるのだろうか?」と若干の疑問を覚えましたが、自分の罪だろうが誰の罪だろうがどうでも良くて、大事なのは病をただ病として悲しむのではなく、それを恵みや喜びとして受け止めることなのだと最終的には思い至りました。
病になったのは良くなかったかもしれない。けれど、病になったからこそ健康への道が開け、本当の幸せを得られるというもの。桜沢氏は、そう教えてくれます。
181ページからの「附録」には、桜沢氏の指導を受けて病気を改善させた人々からの書簡が紹介されています。白内障、ネフローゼ、心臓病、イボ、胃腸潰瘍、精神病、脳梅毒などの病気が食養によって治ったと、その手紙には喜々として綴られています。
普段、マクロビオティックによってどのような人たちがどんな病気を治したかという実例はあまり聞く機会がなかったので、こんなにも重たい病気が食べ物だけで治ったというのかと、マクロビオティックを実践している私ですら驚きました。
私はまだ、「正しい食物」の本当の威力はわかっていないのかもしれません。けれど「正しい食物」というのがこんなにも奇跡的な力を持っているのなら、それを私も味わいたいし、もっと探究してみたい。そんな風に、マクロビオティックへの興味をますますかき立てられました。
『なによりも大切なことは、健康を食物療法で確立してから、何をするか、と云うことである。それは『スキナことを、やってヤッテやりぬいて、たのしい、スバラシイ一生を生きぬき、万人をうらやませ、よろこばせ、ありがたがらせること』である。』(p.111)
桜沢氏がマクロビオティックにかけていた期待、希望、情熱が伝わってくるようです。
病気を治すための厳格な食養についての方法が述べられています。『主食物は水田のウルチ玄米(五穀、雑穀)が最も良い。これを取る時にはおさいは極く簡単でゴマ塩少々、味噌汁一椀、古漬もの二三片位で十分である。』『白米、白パン、獣肉、砂糖、果実菓子、牛乳等は摂らざるを原則とする。』(p.79)
病人に向けて書かれているためか、桜沢氏の数々の著作の中でも最も厳しさを感じさせる一冊です。しかしこれこそが、本来の食養(マクロビオティック)の形なのだろうとも思います。
『凡そ食物の選択が出来るほどの自由のある人なれば誰でも、病気になるのはその人の罪悪である。』『病人は全てエゴイストである。(略)我まゝで、気まゝで好き放題をして、天の法則に反きつゞけるから病気になるのである。』(p.81)
ですが、読者を叱りつけるだけでなく、病気になったからこその恵みを説き、食養への奮起を促してくれます。
『病気になったら、喜べ。自分が知らずに恐しい罪を数々重ねて来た事を今教えられているのである。(略)今、この病苦を機会に、自分の人生の設計を作り替えよう。何と云うありがたい事だ。』(p.83)
私は生まれつきの食物アレルギー持ちで、アトピー性皮膚炎でもあるので、「そのような生まれつきの病気でも個人の罪悪ということになるのだろうか?」と若干の疑問を覚えましたが、自分の罪だろうが誰の罪だろうがどうでも良くて、大事なのは病をただ病として悲しむのではなく、それを恵みや喜びとして受け止めることなのだと最終的には思い至りました。
病になったのは良くなかったかもしれない。けれど、病になったからこそ健康への道が開け、本当の幸せを得られるというもの。桜沢氏は、そう教えてくれます。
181ページからの「附録」には、桜沢氏の指導を受けて病気を改善させた人々からの書簡が紹介されています。白内障、ネフローゼ、心臓病、イボ、胃腸潰瘍、精神病、脳梅毒などの病気が食養によって治ったと、その手紙には喜々として綴られています。
普段、マクロビオティックによってどのような人たちがどんな病気を治したかという実例はあまり聞く機会がなかったので、こんなにも重たい病気が食べ物だけで治ったというのかと、マクロビオティックを実践している私ですら驚きました。
私はまだ、「正しい食物」の本当の威力はわかっていないのかもしれません。けれど「正しい食物」というのがこんなにも奇跡的な力を持っているのなら、それを私も味わいたいし、もっと探究してみたい。そんな風に、マクロビオティックへの興味をますますかき立てられました。
『なによりも大切なことは、健康を食物療法で確立してから、何をするか、と云うことである。それは『スキナことを、やってヤッテやりぬいて、たのしい、スバラシイ一生を生きぬき、万人をうらやませ、よろこばせ、ありがたがらせること』である。』(p.111)
桜沢氏がマクロビオティックにかけていた期待、希望、情熱が伝わってくるようです。