コスメミニコラム

【コラム】布ナプキン初めて体験記~自分に手間をかける感じが良い。そして実用的・経済的。

布ナプキンのことは以前から聞いてはいたのです。でも、「布ナプキンってどういうこと?」「漏れないの?」「何かいいことあるの?」「紙ナプキンもなかなか良いように思えるけど……」と、疑問と躊躇ばかりが先に立ち(笑)。

しかし、紙ナプキンは「石油製品」で、ダイオキシンが含まれている可能性もあるといいます。粘膜から吸収されると、体に良くない影響が出るおそれもあるらしい……。

う、う、う~~ん……。そうだよね……確かに紙ナプキンって、肌触りが良いように作られているから普段はあまり意識しないけれど石油製品、プラスチックなんだよね……。プラスチックを生身の体にあてがっていると考えるとちょっと微妙だな。布の方が体に優しいのは確かだよねえ……。

迷ったあげく、私は布ナプキン(白うさぎ)をひとまず買ってみることにしました。2007年の5月のことです。けれど、届いたあとも、布ナプキンを横目で見ながら2ヶ月ほど放置。勇気がわかないのです! いや、勇気が必要ですよあれは。「漏れ」の心配が一番大きかったです。

そして、7月の生理も終わりに近づいたころ、「エエエエ~~(苦笑)」という感じで、初めて布ナプキンを使ってみました。あのときの変な感じは忘れません。なんだか自分が赤ちゃんになったような、恥ずかしいような照れくさいような気分なんです。

でもそれって、「自分をとても慈しんでいる」という感覚でもあったかもしれません。

あったかくて分厚い布ナプキンは、経血をしっかり受け止めてくれました。「あ、意外と漏れないもんだな」と思いました。今度は経血の多い生理の初めから使ってみようと決めました。

そして8月。生理がやってきて、私は布ナプキンを本格的に使い始めました。紙ナプキン時代は、不精をして、夜用の超大型ナプキンを一日に二度しか取り替えないなんてこともありました。

けれど布ナプキンはそうはいきません。経血の多いときは2~3時間おきに取り替える必要があります。(防水ホルダーを使えば下着は汚れません)

でもそれもなぜか面倒には感じませんでした。「ふむふむ、生理一日目はこのくらいのタイミングで取り替えればいいのね」と体の様子を観察して分析するのは、「自分を知る」ことにつながっています。自分への信頼が強まる感じがしました。

1つ、布ナプキンの機能面で感動したのは、「横漏れのなさ」です。今までは、立体タイプのものを使っても、どうしても横漏れしてショーツの股の端っこがちょっと汚れてしまったりしていたのです。それが、布ナプキンではなくなりました。経血を「さっ!」と吸収してしまうのだと思います。

使い心地だけで考えれば、紙ナプキンもそう悪くはないと今でも思います。楽ですしね。にも関わらず、どうしてももう紙ナプキンには手が伸びません。なんなんでしょうねこれは。体の声なのでしょうか。

布ナプキンを使うということは、自分に手間をかけるということです。手間をかけて大事に慈しまれた自分は、自分にとってもっと大切な「自分」になっていく気がします。

布ナプキンをやめられない理由はそんなところにもあるのかもしれません。
(2007年10月)
上の文章を書いて一ヶ月経過。生理期間をまた1つ乗り越え、新たに布ナプキンの良さを発見しました。それは、「布ナプキンは取り替え放題である」ということ。

紙ナプキン、特に夜用の大きなものは12~14個入りで500円くらいしたりします。私は経血量が多いのでそういうタイプを昼でも好んで使っていたのですが、なんせ高額なので、ちょっと汚れて不快だからとすぐ取り替える気にはなれませんでした。

結果、重~く湿った紙ナプキンを半日以上もあてがい続けたりして、体に負担をかけたと思います。

対して布ナプキンは、使い捨てではないので、「取り替えたいな」と思えばじゃんじゃん取り替えることができます。ナプキンって、取り替えるとさっぱりして気持ちいいですよね。布ナプキンにしてからお金のことを考えずに好きなだけ取り替えられるようになって、 「ああ~これっていいなあ」と実感しています。

そして、いくら使っても「在庫切れ」の心配がない。紙ナプキンだと、「もうすぐなくなる」といつも在庫を気にして、店に行ってもどこかこっそりとカゴに入れ、女の人のレジを選んで会計を済ませたりしていましたが、布ナプキンを使えばそんな煩わしさからも解放されます。

スーパーのナプキン売り場をちらっと見て、「ああ、もうあんな思いをすることはないんだ~キャッホー」と、一人心の中ではしゃいでいます。