【8】外宮で初めての御垣内特別参拝(靴事件発生)、せんぐう館にも立ち寄る

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外宮参道を行く

伊勢神宮参拝のため、観光特急「しまかぜ」に乗って名古屋から伊勢市駅に到着しました。

駅のコインロッカーに荷物を預けたら、いざ、外宮に向けて出発! 伊勢市駅の南口(JR改札側)前に延びる外宮参道を行きます!↓

外宮 参道
(画像出典:googlemap 画像内赤矢印、外宮参道の文字は筆者)

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賑やかになってる

外宮 参道

↑外宮参道を歩くのは、前回、2008年に伊勢旅行して以来七年ぶりです。2013年に行われた式年遷宮に合わせて外宮参道もだいぶ整備されたと聞いていたのですが、確かに、ざっと見渡しただけでも雰囲気が違います。

外宮 参道

↑真新しい土産物屋さん(伊勢豆徳)。

外宮 山田館

↑古い趣を残したままの建物もあります(伊勢の宿 山田館)。

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雨が降りそう

とても興味深く、もっとじっくり眺めて歩きたいのですが、なんせ空模様が怪しすぎる!

台風が直撃しており、天気予報もはっきり「雨」。今はまだかろうじて空も踏みとどまってくれているものの、大雨になるのも時間の問題です。

とにかく雨が降らないうちに外宮の御垣内特別参拝を終わらせたい!

というわけで、キョロキョロする暇もなく外宮を目指して突き進みます。

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赤福外宮前店を横目に

外宮 参道 赤福

↑外宮前の信号近くに、2008年にはなかった赤福(外宮前特設店)を発見。今までは伊勢に来ても、内宮近くに行かなければ赤福は食べられなかったわけですが、これからは外宮参りのついでに赤福が食べられるんですね!

そうして赤福を横目に通り過ぎ、最後の信号を渡ると……。

外宮到着

外宮 鳥居

外宮の鳥居、キター!!

ああ、七年ぶり。やっと来られたよ。もこもこした緑に心が洗われます。

外宮 御垣内特別参拝

手水舎で手と口を清めてから参道を進み、正宮へ向かいます。雨はまだぎりぎり降っていない!

初めての御垣内特別参拝

外宮 御垣内特別参拝

↑そしてついに正宮へ到着! 記名した「特別参宮証」を手元に準備し、私たちは鳥居をくぐってすぐ左手にある「南宿衛屋」を覗きました。

そこでは、平安貴族のような装束に身を包んだ神職さんが、文机で何やらお仕事中。

うわ~、なんだこれは、平安時代にタイムスリップしたかのようだなと思いながら、「すみません」と声を掛けます。

「特別参拝をさせていただきたいのですが……」と申し出たところ、特別参宮章の提示を求められたので渡しました。

外宮 御垣内特別参拝

↑すると神職さんは「外宮」のスタンプを特別参宮章に押し、それを私たちに差し戻してくださいました。これを明日、内宮の御垣内特別参拝でも引き続き使います。

芳名録に記帳

続いて、「ではこちらに記帳ください」と差し出された芳名録に、母が代表して記帳します。

……御垣内特別参拝への準備にあたって選定に相当悩んだ服(スーツ)と靴については神職さんから何の言及もないまま、手続きが進んでいきます。どうやら、問題なかった様子。

伊勢神宮 女性 靴 パンプス スーツ 特別参拝 御垣内参拝

↑OKをもらえるか心配だったウォーキングシューズも大丈夫だったようで一安心です。

荷物を置いてお浄め

記帳が終わると、神職さんが宿衛屋から出ていらして、手荷物を置く場所(宿衛屋脇の木の棚)を指示してくださいます。

「お浄めをしますので頭をお下げ下さい」との言葉に従い、お辞儀の体勢(デパートの店員さんがお客さんを迎えるときのような)を取りました。

すると神職さんは、素焼きの器に入った塩を、私たちの足元にパッパッとまいてくださいました。

想像した以上の厳粛な雰囲気に、「ここで失礼があってはならない!」と気持ちが引き締まります。

外玉垣の中へ

そして、神職さんの先導でいよいよ外玉垣そとたまがきの中へ……。↓

外宮 御垣内特別参拝

↑「こちらでご参拝ください」と神職さんが指し示された場所に、母と二人で並んで立ちます。顔を上げると、中重(なかのえ)鳥居に向かい、まっすぐに白石が敷き詰められています。光を反射して、まるで白石が自ら発光しているよう。

風がかすかに吹いて、とても静か。この栄(は)えある場所に立たせていただけている幸運に感謝しながら、二礼、二拍手、一礼の参拝をさせていただきました。

参拝が終わると、神職さんの先導で玉垣の外に移動します。

靴事件

外宮 御垣内特別参拝

↑緊張感を保ったまま、つつがなく御垣内特別参拝が終わろうとしていました。しかし、事件はそこで発生しました。

御垣内から外に出る直前(図の星マークの位置)で、私の前を歩いていた母が、足元の大きな石にパンプスのヒールを取られて「カクッ」となったのです。

すぐさま体勢を立て直し、何事もなかったかのようにしずしずと歩き続ける母。

しかし、直後を歩いていた私は、それが妙にツボに入ってしまい、笑いがこみ上げてきてしまいました。

笑ってはいけない、笑ってはいけない……と思えば思うほど可笑しくて、顔がにやけます。

ダメだ、こんなときに笑うとは不敬すぎる! 静まれ自分!

鼻をこするふりをしながらにやける口元を必死にこらえ、最後、神職さんから御垣内特別参拝が無事終了したとの宣言を受けました。

あ~、もう。最後の最後が締まらなかった~!

宿衛屋を後にする頃に、ポツ、ポツと雨が降り始め、一気に雨足が強まりました。

外宮 御垣内特別参拝

↑雨が降らないぎりぎりで御垣内特別参拝ができたことをありがたく思いました。

次回はピシッと

思わぬ靴事件で最後にニヤけてしまったことが「あちゃ~」という感じではありましたが、まあ、そんな運びになったのも何かの縁。仕方ない。

明日、内宮での御垣内特別参拝はピシッと終わらせようと心に決めました。

その後、雨が降る中、傘を差して別宮(多賀宮、土宮、風宮)を参拝。

せんぐう館

外宮敷地内に2012年にオープンした博物館「せんぐう館」にも立ち寄りました。↓

外宮 せんぐう館

↑伊勢神宮の社殿内を飾る「御装束おんしょうぞく」や「神宝しんぽう」の実物が展示されています。

館内撮影禁止でしたので写真は撮れませんでしたが、一番記憶に残ったのは黒漆塗りの蒔絵箱

蒔絵の箱というと、色とりどりで豪華絢爛なイメージがありました。

しかし、神宝の蒔絵箱は、艶やかな黒漆に、伊勢神宮の紋が銀色で中央にワンポイントで入れられているだけ

とってもシンプルなデザインで、しかし、だからこそ美しい。

精神性が高まると、宝物も華美さを脱ぎ去り、本質的な美だけが残るのかなと思いました。

ベンチで一休み

30分ほどで館内を見終え、最後、勾玉池(まがたまいけ)に面したベンチで一休み。↓

外宮 せんぐう館

↑雨に打たれた菖蒲の紫が鮮やかです。

外宮参道の焼きあわびを目指す

少し待てば雨足も弱まるかと期待したのですが、そんな気配もなく。いつまでもベンチに座っていても埒があかないので、思い切って「せんぐう館」を出て次の目的地へ向かうことにしました。

目指すは、「外宮参道」! 「鈴木水産」の「焼きあわび」と「伊勢角屋麦酒」の「二軒茶屋餅」がお目当てです!(→外宮参道であわび、伊勢海老、牛串に続く)

外宮参道沿いにあるお勧めホテル
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運営者:遠藤

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