【進撃の巨人 Final】エレンが冷淡になった理由考察。ジークは中二病すぎる。リヴァイの台詞が胸に来る【第72~75話】【進撃18】

進撃の巨人
(画像出典:2021年3月22日放送 NHK総合1 進撃の巨人The Final Season)

進撃の巨人The Final Season。

もう、一体誰の味方をして良いんだか混乱しながら見ていますが、第73話「暴悪」で、エレンが豹変してしまいましたね。

一番の友達であるはずのミカサやアルミンに対し、「不自由な奴」「家畜」「奴隷」とさんざんな言いよう。

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パッと見イヤな奴…だけど。

進撃の巨人
(画像出典:2021年3月22日放送 NHK総合1 進撃の巨人The Final Season)

↑アルミンのこともボコボコにしてしまうし……。

このシーンを単純に見れば、エレンはイヤな奴です。

でも私は、ここまでずっとエレンに肩入れしてこのアニメを見てきて、エレンを信じたい気持ちがあります。

家畜や奴隷は自分のことなのでは

そういう、エレンの味方の立場でエレンの心境を思うとき、恐らく「不自由な奴」とか「家畜」「奴隷」というのは、相手に言っているようでいて、実は自分のことを言っているんじゃないかと感じます。

自分が、自分のことを一番不自由だと思っていて自分の人生を好きに歩めない家畜、奴隷と感じているからこそ、それを他人に投影し、嫌いだと言っているのではないか。

でもその不自由に抗いたくて、苦しみから逃れたくて、せめて人生の最後は自分の意志で好きに生きてみたくて、結果、暴悪な振る舞いにつながってしまっているのではないか。

わざと嫌われようとしているのでは

そして、ミカサをひどく傷つけるようなことを言い、アルミンのことも手加減無しに殴ったことに関しては、よく考えれば不自然だと思いました。

だって、みんなが大事だから、長生きしてほしいから、巨人の力を継承してほしくない……とか、顔を赤らめながら言ってたじゃないですか?? エレンは。

それなのにそんな、いきなり、罵詈雑言?? 暴力??

……わざと嫌われようとしてるよね? 嫌わせることで自分から離れさせて、そのことで、ミカサとアルミンを守ろうとしているんだよね?? 死別しても悲しまなくて良いように……とか。

私にはそんな風に見えました。

ミカサはなぜ、エレンの言葉を素直に真に受けてしまったのだろう。おかしいとは思わなかったのだろうか(内心はおかしいと思っていても態度に出していないだけかもしれないけれど……)。

エレンはこれから、一人で危険なことをしようとしているのでは? ミカサとアルミンを置いて……。う~ん、死に急がないでくれ~エレン~。

シャーディス教官は可哀想

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(画像出典:2021年3月22日放送 NHK総合1 進撃の巨人The Final Season)

「イェーガー派」というのは、ちょっと乱暴で良い印象ではないですが、エレンが自由に行動するために仕方ないのかな……と思って見ていました。

けれどこの、シャーディス教官に対する乱暴だけは受け付けませんでした

イェーガー派にしてみれば、旧体制の象徴ともいえるシャーディス教官を訓練兵に倒させることで、名実ともに実権を握る意図があったのでしょうが、シャーディス教官が何をしたよ??

めっちゃ悪党だったとかならまだしも、今まで、パラディ島の平和維持に貢献してきた人物だよ?

軟禁くらいならわかるけど、あんなおじいちゃんをよってたかって殴りつけるなんて、見ていて心が痛む(泣)

シャーディス教官のおかげもあって今まで無事に生きてこられたという側面もあるのに、恩知らず!!

教官は、若い訓練兵の「今さらこんなの時代遅れ」というような陰口を聞いたとき、寂しそうな目をしていました。教官だってわかってるんですよ。でも今、自分にできることをするしかない。そう思って頑張っているだけなのに。

受けた傷があまりひどくないと良いなと思います。

リヴァイの背負っているもの

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(画像出典:2021年3月22日放送 NHK総合1 進撃の巨人The Final Season)

↑リヴァイはまた獣の巨人との死闘を繰り広げましたが、その際に放った

部下を巨人にしたからって、俺が仲間を殺せないと思ったのか

俺たちがどれだけ仲間を殺してきたか知らねえだろうに!

という言葉は胸に来るものがありました。

リヴァイとともに戦って、命を散らしていった、たくさんの人の顔が浮かびました。

このリヴァイの言葉で、リヴァイが、死んでいった仲間たちの命を一身に背負って生きていることがわかりました。

だから少し安心しました。

仲間たちの死を無駄にしないために、仲間たちの命を生かすために、リヴァイは、必死に生き残ろうとするだろうと。

どんな主要キャラでも簡単に死んでいくのがこの作品なので、リヴァイもどうなるか知れたものではなく、危なっかしくはありますが、生きなければいけない理由が強いので、少なくともそう簡単に死にはしないだろうと思えました。(死んでほしくないという願望)

ストイックが身を助ける

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(画像出典:2021年3月22日放送 NHK総合1 進撃の巨人The Final Season)

それにしても、リヴァイは、一滴も「ジークの脊髄液入りワイン」を飲まなかったんですね

紅茶で通したんですね。

部下にワインをせがまれて許可して、その温情が仇になってはしまったけれど、自分は口にしなかった、そのストイックさがすごい。

酔うと判断力が鈍って危険ですものね。さすが兵長。責任感が強いよ。

ジークとしてはリヴァイも巨人にしたかったのでしょうが、そうはいきませんでしたね。

ジークは非モテを気にしているのでは

あと、第72話「森の子ら」で、ジークがリヴァイに「お前、モテねえだろ」と言っていましたが、これ、ジークにだけは言われたくないと思いました。リヴァイはこっち(読者)の世界では一番人気やぞ。

でも逆に考えれば、非モテであることを指摘すれば相手がイヤな思いをするだろうと考える時点で、ジーク自身がそうである可能性が高いのかな(笑)。

リヴァイはスルーするかと思いましたが、「モテたことくらい、ある」という意外な返答。

誰にモテたんだか、すごく気になります。

ジークは中二病すぎる

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(画像出典:2021年3月22日放送 NHK総合1 進撃の巨人The Final Season)

↑第74話「唯一の救い」で、ジークの過去や、その考えがわかりました。

そもそも僕らは生まれてこなければ、苦しまなくて良かったんだ。

始祖奪還計画を成功させ、世界を救ってみせるよ。世界の人々を巨人の恐怖から解き放ち、エルディア人を苦しみから解放するんだ!

(リヴァイの仲間たちの命を)奪ってない、救ってやったんだ。そいつらから生まれてくる命を、この残酷な世界から。

生まれてこなければ苦しまずに済んだ、だから生まれてこないようにする(してあげる)って、どんだけ中二病なんですかぁぁぁジークゥゥゥ

可哀想なところはあるが

そりゃね、ジークにも可哀想なところはありますよ。

収容区から一生出られなくても生きてさえいられれば良いと、そんな平和的なことを少年時代は思ったこともあったのに、両親が復権派だったものだからその「生きる」ことすら危うくなって、両親のことをマーレに告発することで生き延びなければならなかった。

そういう苦悩から逃げたくなる、そもそも体験したくなかったと思う気持ちは、わからんでもない。

もったいない考え

けど、恵まれた条件が揃ってなきゃ、生まれても意味が無い、生きたくないというのは、何か、生きることの醍醐味がわかっていない、もったいない考えの気がする。

どんな経験であっても、一生懸命、誠実に生きた上での経験ならば、それは宝なのではないの?

苦しい、イヤな出来事であったとしても、それも一つの貴重な経験で、無駄ではないし、学びにできるし、それを糧にまた新たな人生も開けるのでは?

一筋縄ではいかない、思うとおりにいかない人生、だからこそ面白いんではないの?

「生まれなければ良かった」とか、何だよ、意地でも生まれて良かった点を見つけろよ、それが生きる意味だろ

死を人に強要すんな

でもまあ、千歩譲って、「苦しい思いをするくらいなら生まれない方が良い」という考えをジークだけが持つならまだいいよ。思想は個人の自由ということで。

でもそれを自分以外のエルディア人に強制すんのは明らかに間違ってるだろおおおお

どんなに差別されようが、いつ巨人にさせられるかわからない恐怖があろうが、それでも生きていたいエルディア人はいるんだよ。

生きることそのものが尊いのに、何でそれを勝手に、生まれない方が幸せとか決めつけんの? そんなん決められるの神様くらいなのに、神様気取りなの?

「殺すことで救ってあげた」とか、言ってる内容が、危険な思想の教祖そのものじゃないですかぁぁぁ。

病みすぎぃぃぃぃ!

パラディ島の面々に冷たかった理由

でもこうしてジークの考えを聞けたことで、ジークが、調査兵団などのパラディ島の面々を、何の感情も無く殺した理由がわかりました。

ジークは、ああして殺すことで、その人(+その人から生まれるであろう命)を救った気になっていたんですね(マジかぁぁぁ)。

やめてくれよぉぉぉぉ(エルヴィーーーン!!(泣))

エレンの真意は?

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(画像出典:2021年3月22日放送 NHK総合1 進撃の巨人The Final Season)

↑第74話で、エレンはジークと話し合い、その中で

エルディア人が生まれてこなければこの町の住民もこれから俺たちの計画に巻き込まれて死ぬこともなかった。

この世に生まれないこと、これ以上の救済は無い。

なんて、ジークのような病んだことを言ってますけど、その前の「エルディア人の安楽死計画に賛同してくれるのか?」というジークからの問いにはっきり「YES」とは答えていないんですよね。

だから、ジークと志を一緒にしたように見せて、実は内心では違うことを考えているのではないか……なんて思ったりします。

違うことを考えていてほしい。エルディア人だけがそんな犠牲になるのはおかしい。

リヴァイ、生きてる…よね??

第74話のラストで、ジークが自爆して、それにリヴァイが巻き込まれて吹き飛んでいましたが、あれ、リヴァイって……まさか死にませんよね??(ガタガタ……)

死んでいった仲間たちの命を背負って生きているんだから、生きてくれるよね??

エルヴィンとの約束も果たしてない。そういう大事な要素を、あんな雑に終わらせるわけない(作品として)。

かなり怖いですが、リヴァイの生還を信じてアニメの展開を見守りたいと思います。

(追記:次の感想:「パート2開始。リヴァイの安否が気になる。深刻場面に「オニャンコポン」でズッコケ」↓)

ついに始まった進撃の巨人ファイナルのパート2。久々にすごく面白かったです。リヴァイはズタボロだしエレンも大ピンチだし調査兵団はやられまくるし、悲惨ですが、オニャンコポンという響きにはズッコケました。
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