【大相撲】稀勢の里が、左肩負傷で絶体絶命の状況から奇跡の優勝~横綱という立場の大変さを思う【2017.3春場所】

2017年大相撲春場所は、稀勢の里が横綱として土俵に立つ初めての本場所。記念すべき場所です。

稀勢の里
(画像出典:2017年3月12日放送 NHK総合1 大相撲春場所初日)

↑横綱土俵入りをする稀勢の里は初々しく、「新横綱」として気合いの漲(みなぎ)った若々しい力を感じさせました。

そして、他の横綱陣が沈んでいく中、一人、破竹の12連勝。

先場所の優勝で横綱に昇進したことに対し、一部で「早すぎる」との声も聞かれたわけですが、それを実力で説き伏せる形となり、良かった良かった、これで誰がどこからどう見ても文句の無い横綱だ、この調子でいけば優勝間違いなし……。

と胸をなで下ろしつつあったまさにそのとき!!

悲劇は起こりました。

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負傷

稀勢の里
(画像出典:2017年3月24日放送 NHK総合1 大相撲春場所13日目)

↑日馬富士戦で。まさかの負傷

これまで「怪我をしない体」であることが有名だった稀勢の里が。

こんなときにまさかの大怪我??

……一体どんな怪我なのか、詳細は報じられませんでしたが、稀勢の里の表情からして相当の重傷

もう、翌日以降の相撲は無理だよ。ああ、せっかくの優勝が。ああーーっ(泣)。

稀勢の里が可哀想すぎると思いました。

苦労して横綱になったのに

稀勢の里は、長く大関を務めて、何回も何回も「あと一歩で横綱」というところまで上りつめて、そのたびに優勝をつかみそこねてきた力士でした。

苦労して苦労して、ようやく、この前横綱になったばかりです。

真新しい綱をつけて、輝くスタートを切ったばかり。

それなのにさあ、いきなりこの仕打ちはひどいんじゃないの?

たとえて言うなら、ずっと欲しくて、でも手に入れられなかった憧れの靴をようやく買えた稀勢の里が、お出かけのときにウキウキしながら初めて履いていったら、その日に突然の大雨に降られてその靴が泥だらけになっちゃった、みたいな可哀想さ。

もうちょっとさあ、その真新しい靴を履いて、ルンルンしながら歩く時間を味わわせてあげても良いじゃん?? みたいな。

何でこうなるんだよ!!

翌日出場

しかし稀勢の里は翌日も出場しました。

横綱の意地をそこに見ました。けれど結果は、やはり負け。全然相撲になっていませんでした。

対戦相手の鶴竜も稀勢の里について『当たった瞬間に力が抜けていた』(引用:スポニチアネックスと語っており、稀勢の里が相撲のできる状態ではないことを示唆していました。

幕内では、照ノ富士が成績を伸ばしてきており、稀勢の里を星一つ抜いて単独トップに立っていました。

千秋楽で照ノ富士と稀勢の里が直接対決し、照ノ富士が勝てばそのまま照ノ富士が優勝。

ああ~……。このまま優勝が持って行かれるのか……。そう思っていました。

まさかの

しかし!!!

奇跡は起きたのです。

照ノ富士戦、立ち合いで左に動いた稀勢の里は、照ノ富士と組み合い、渾身の「突き落とし」で勝利!!

稀勢の里
(画像出典:2017年3月26日放送 NHK総合1 大相撲春場所千秋楽)

↑これで13勝2敗の五分。

優勝決定戦にもつれ込むことになったわけですが、もう、私はこの時点で頭を抱えていました。

だって、さっきの取り組みで、もう稀勢の里はかなり消耗しているはず。本当は、力が抜けてしまうくらい痛いんでしょ?

ああ~いやだ~、どうしよう~、稀勢の里が優勝をかっさらわれるところ、見たくないわ~ああ~~~。

と、目を覆わんばかりの気持ちでテレビ画面を見つめていたところ……。

稀勢の里
(画像出典:2017年3月26日放送 NHK総合1 大相撲春場所千秋楽)

稀勢の里の小手投げ!! あっ!! 照ノ富士の方が先に土俵に着いたよね? ウソ!! 稀勢の里、勝ったんじゃない?? 勝った勝った!!

ウォーーーーーー(泣)

絶望視していた稀勢の里の優勝が実現したのでした。

良かった……良かったよ稀勢の里!! すごい精神力だ!! これぞ横綱だよ。

おそらくこの取り組みを見ていた日本中の人が泣いていたんじゃないかと思います。

新横綱で優勝というのは、貴乃花以来、22年ぶりだそうで、すごいことを成し遂げたんですね。

横綱という立場

稀勢の里
(画像出典:2017年3月26日放送 NHK総合1 大相撲春場所千秋楽)

私は今まで横綱に感情移入して取り組みを見たことがなかったのですが、稀勢の里が横綱になって以来、稀勢の里を応援することを通じて「横綱という立場の大変さ」というものが以前よりはわかってきたように思います。

稀勢の里が大関のときは、負けても、「ゴール(横綱)が遠のく」だけであり、焦りはあっても、恐怖はなかった。

けれど稀勢の里が横綱になってみたら、それはまるで「崖っぷちに立っている」ようであり、下手をすると転落して命に関わる、それを恐怖するのと似た心境があるとわかりました。

だからこそやりがいもあり、成長もあるのでしょうが、いや、横綱という立場は大変なんだなあと改めて感じます。

ちょっと前までは、「横綱は、なれたらそれだけでハッピーエンド」と思ってはしゃいでいたのですが、そんな単純なものでもなかったですね。

怪我を治して

さて、こうして無事、なんとか春場所を優勝という結果で終わらせることができた稀勢の里なのですが、心配なのはその怪我ですよね……。

一体、その左肩付近は、今、どうなっちゃっているのでしょうか??

本人は「明日から治療に専念したい」と優勝インタビューで語っていて、その治療が順調に進めば良いなと願うばかりなのですが……。

でも私はこう思いたい。

今場所の直前、稀勢の里は稽古中に眉の上を11針縫う怪我をしましたよね(参考:@niftyニュース

あれが、稀勢の里の左肩の怪我の程度を軽減させる「厄落とし」になっていると。

もっと大難になっていたはずが小難で済んだと。

だからきっと、稀勢の里は無事に復帰してくれる。そう信じたい!

どうか完治しますように。頑張れ稀勢の里!!

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