↑2014年秋場所八日目。取り組みを終えて花道を引き揚げる豪栄道（ごうえいどう）をカメラが追っていたのですが、そのとき、どこからかゴン……という不穏な低い音が。
何の音？
↑何の音か？ と思ってよく見ると、豪栄道の後ろ、これから土俵へ向かおうとしている力士が、壁に頭を打ち付けているのです。
↑ゴン……。
↑ゴン……。
↑ゴン……。
だ、大丈夫なのか？ 一体誰なんだ？ あの力士は……。
常幸龍
↑と思って確認すると、今場所から小結に昇進した、日本大学出身の26歳、常幸龍（じょうこうりゅう）でした。
常幸龍自身の夢であった「結びの一番」での横綱・白鵬との初対戦を控え、精神を落ち着かせるべく、ああして壁に頭を打ち付けていたのかもしれません。
それにしても、低くゴンゴン聞こえるので何事かと思いました。豪栄道をさしおいて、目立っていました！
遠藤浴衣を着ていたことから知る
<力士会＠名古屋場所>受付中の常幸龍。浴衣は遠藤柄です。#sumo pic.twitter.com/6Emh8Xb4q7
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2014, 7月 4↑常幸龍という力士のことは、日本相撲協会公式ツイッターのこの記事で知りました。名古屋場所の力士会で、なぜか、遠藤柄の浴衣を着ていたのです。
「遠藤」という文字がちりばめられた浴衣を着るなんて、常幸龍って遠藤のファンなのかな？ なんて思ったら、俄然、個人的注目度アップ（笑）。
<健康診断>遠藤顔だしパネルに入る常幸龍。#sumo pic.twitter.com/JV5Dv70hS5
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2014, 8月 31↑遠藤パネルにも、てらいなくニコニコと顔をはめているし。遠藤ファンに、悪い人はいない！
というわけで、「遠藤のことが好きな力士」として常幸龍を覚えていたのですが、今回の「壁に頭ゴンゴン事件」によってさらにしっかりと印象が刻みつけられました。
いつも明るい笑顔の常幸龍。白鵬戦、今回は勝てなかったけれど意気込みは伝わりました！！ 今後も密かに注目してます！
追記：常幸龍引退
＜常幸龍引退のお知らせ＞
— 日本相撲協会公式（九月場所 13日目！） (@sumokyokai) September 23, 2022
元小結 常幸龍（じょうこうりゅう）
（本名 佐久間 貴之、木瀬部屋）は引退しました。
常幸龍のプロフィールhttps://t.co/34VWAIGrcK#sumo #相撲 pic.twitter.com/k22WQtj1Xj
↑2022年9月23日、常幸龍が引退すると報じられました。
常幸龍といえば、私の中では、上記記事に書いた「結びの一番の前に壁に頭を打ち付けている姿」がとても印象的で、結びの一番を取るくらい強い力士というイメージだったのですが、Yahoo!ニュースによると、2015年以降は怪我に苦しんで幕下生活が長く続いていたとのこと。
今場所は西幕下33枚目。最後の最後まで頑張り抜いてくれたと思います。
引退後は相撲協会には残らず、「アマチュア相撲や子供たちの指導に携わる仕事を目指」（*1）すとのこと。（引用*1：ライブドアニュース）
引退後にそのように子供たちに相撲を指導している力士として、直近では
これからも、常に幸せに、人生を歩んでいってほしいです！ 頑張れ常幸龍！
