日本の昔話で、なぜ人は「言うな」と言われていることを喋ってしまうのか~乳母柳を見て思う

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2014年8月30日放送のアニメ「ふるさと再生 日本の昔ばなし」の中に、「乳母柳」(うばやなぎ)というお話がありました。

赤ちゃんを残し

ふるさと再生 日本の昔話 乳母柳

(画像出典:2014年8月30日放送 BSジャパン ふるさと再生日本の昔ばなし)

↑若夫婦の奥さんが病にかかり、生まれたばかりの赤ちゃんを残して亡くなってしまいます。その後、お乳を求めて泣いてばかりの赤ちゃんに困り果てる父親。

ふるさと再生 日本の昔話 乳母柳

(画像出典:2014年8月30日放送 BSジャパン ふるさと再生日本の昔ばなし)

↑そんなある日、ぐずる赤ちゃんを背負って父親が山で薪取りをしていると、柳の下に女の人が現れ、赤ちゃんに乳を飲ませてくれます。

ふるさと再生 日本の昔話 乳母柳

(画像出典:2014年8月30日放送 BSジャパン ふるさと再生日本の昔ばなし)

↑「私がここで乳をあげていることは誰にも言わないでください。約束ですよ」。そう言って、女は毎日赤ちゃんに乳をくれました。

しかし……。赤ちゃんがすくすく育って上下の歯が生えてきた頃、父親が村の市場で買い物をしていたとき、村人が赤ちゃんの成長に驚いて声をかけてきます。父親は言います。「実は乳をくれる人がいるんじゃよ

そうしたら、その後、柳の下に女の人は二度と現れませんでした……。父親は後悔しますが、時既に遅し……。

雪女パターン

これ! このパターン!! 日本の昔話にはよく出てきます。

有名どころでは「雪女」(ゆきおんな)。

主人公「巳之吉」(みのきち)は、雪女に「自分を見たことを誰にも言うな」と言われていたのに、後年、「お雪」という人間に化けて巳之吉の妻になっていた雪女にうっかり口を滑らせて喋ってしまいます。

そのとき、お雪は煙のように消えてしまう……。

もし言わなければ!! 良き妻であり母であった美しいお雪と、ずっと一緒に暮らせたのです。

「乳母柳」の父親も、村人に「実は乳をくれる人が……」なんて言わなければ、それから先もずっと、きっと赤ちゃんが成長して大人になっても、女に会うことができたと思います。

何が起きるか

柳の女や雪女が、「言ったら何が起きるか」を明確に伝えていれば、言わない確率が高まるとは思うのですが、両者ともそこはあえて言わないんですよね。ただ、「絶対に誰にも言うな」としか言わない。

人間側は思い切り試されていますよね。そして昔話において、いつも、誘惑に負けて幸せを逃している。

だから!!

もし、実際に暮らしていてこういうことが起きたら、絶対に誰にも喋らないでおこうねと、母と話しています(笑)。

そうすればその、福を運んできてくれるような精霊が、消えずにいてくれるでしょう。

あり得ないような話だとは思いますが、想定しておいて損はない! ……と思います。多分(笑)。

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