シェアする

自宅浪人の勉強計画の立て方(一例)

シェアする

自宅浪人は、自分で勉強計画を立てなければいけません。

すべて自分で決められるのが自宅浪人の面白さなのですが、どうやって計画を立てたら良いかまったく見当もつかず途方に暮れている方もいるかもしれません。

そこで、あくまでも参考に、私がどのように勉強計画を立て実行していたかご紹介します。

スポンサーリンク

目標点数を決める

まず、自宅浪人を始めるにあたり、受験科目を書き出し、それぞれの「現状の実力(一回目の受験で出した点数)」を記します。

次に、志望大学に合格するために必要な点数を調べ、そこに届かせるために「あとどのくらい点数を取れば良いか」をはっきりさせます。

上乗せしなければいけない点数を、先ほど書き出した受験科目の「現状点数」に割り振り、これを各科目の目標得点とします。

目標点数は、得意科目や頑張れば伸びそうな科目は高めに、苦手科目は低めに設定します。

(この目標点数は、受験本番まで、学習進行状況を見ながら随時微調整を繰り返していきます)


※たとえば、A、B、C、D、Eの五科目があって、500点満点で、現状(受験で出せた点数)が345点だったとします。

志望大学合格に最低限必要なのが400点だったら、上乗せしなければいけないのは55点。その55点を、各科目に割り振ります。↓

スポンサーリンク

大まかな指針

目標得点が決まったら、そこに到達させるためのスケジュールを立てていきます。

とはいえ、勉強を始める前にあまりに具体的なスケジュールを立てることもできないので、まずは大まかな指針を決めます。

私の指針は以下の通りでした。
1.苦手科目(数学ⅠA、ⅡB)は基礎だけじっくり毎日やる。

2.大きな得点源としたい得意科目(国、英)は中級レベルからスタートし上級レベルまでやる。毎日。

3.ほどほど得意で二次試験に必要のない科目(倫理、生物ⅠB)は中級レベルの問題集。隔日程度。

一週間のスケジュール

指針が決まれば、それに沿って一週間の計画を立てます。勉強時間などは設定せず、科目のみです。たとえば以下のような感じです。

月曜:数学、英語、現代文、倫理
火曜:数学、英語、古文、生物
水曜:数学、英語、漢文、倫理
木曜:数学、英語、現代文、生物
金曜:数学、英語、古文、生物
土曜:数学、英語、漢文、生物
日曜:数学、英語、現代文、倫理

一週間の計画にとどめるのは、その方がのちのち調整しやすいからです。一週間の計画をこなすと、勉強が足りなかったと感じる部分などが出てきますから、その部分を補うような計画を次の一週間で立てるわけです。

勉強がどのくらい進むかは、やってみないとわかりません。ですから、あまり長期の計画を細かく立てるよりは、実際に勉強してみて「この科目をもっとやった方が良い」「この科目は少し勉強量を減らしても大丈夫そうだ」と感じたことをその都度反映させられる間隔で計画を立てた方が良いと思います。

一日の計画はその日の朝決める

どの科目から始めるか、どのくらいの時間勉強するかなど細かなことはその日の朝決めます

たとえば上記の月曜日のスケジュールでいくと、一日でやらなければいけないのは「数学、英語、現代文、倫理」。

この中からまず、朝一のぼーっとした時間に、ゆったり勉強できる「倫理」を一時間半ほどやります。

(一日のタイムスケジュールについてはこちらの記事を参照。↓)

自宅浪人生のタイムスケジュール(一例)
自宅浪人生のタイムスケジュールとして、私が自宅浪人を送っていたときの平均的な一日の過ごし方を紹介します。参考にしてみてください。

そして昼寝をして昼食をすませたのち、苦手な数学をⅠA、ⅡBともに一時間半ほど。

数学をやると疲れるので睡眠を一~二時間はとり、その後、好きな英語を二時間。そして最後の締めに、得意の現代文を一時間。

その日の気分に合わせ、自分が一番やる気が出そうな順番で組み立てると、勉強もはかどります

決めるのは勉強「時間」のみ

私の場合、各科目で使う問題集はあらかじめ決めていましたが、それをどこまでこなすかという部分は計画に含めませんでした。

一時間なら一時間と勉強する時間だけを決めて、その時間内でできるところまでやるという方針でした。

つまり、たとえば英語ならば、「今日は問題集の1から3までやろう」と決めるのではなく、「英語を二時間やろう」とだけ決めて、問題集を解き進めていったのです。

これは、計画倒れを防ぐための措置です

もし「問題集の1から3までやる」ということを最優先事項にしてしまうと、それを終わらせるだけのために3時間も4時間もかかってしまった場合、予定していた他の科目の勉強に手が回らなくなります。

一日の中に勉強したい科目が決まっているので、それをまんべんなくこなすためには、時間のみで計画を立てた方が良かったのです。

この繰り返しで一年!

こうして、一週間ごとに大まかな計画を立て、その日の朝に細かな計画を決めるというやり方を一年繰り返したのが私の自宅浪人生活でした。

予定をあまりガチガチに組まず、その日のノリや気分で決められる部分を残しておいたことで、新鮮味が保てて勉強が続けられたかなと思います。

ただ、最初にお話ししたように、この方法はあくまでも参考にとどめるようにしてください。人にはそれぞれ、自分に合った勉強計画の立て方があります。

色々試しながら、自分にとって最高のやり方を見つけてくださいね。

次項:自宅浪人成功のツボ

本項で、自宅浪人の概要説明を終わります。次からは、「自宅浪人成功のツボ」として、自宅浪人を成功させるための具体的なポイント を解説していきます。

自宅浪人に適した問題集の選び方」からスタートします。