この健康法で病気を治した道のり

三年後、めまいをごぼう汁で治す

ごぼう汁を食べなくなって

その7(簡単な筋力トレーニングで体力回復)からの続き。

病発症から三年。息苦しさもなくなり、簡単な筋力トレーニングができるくらいの体力もつき、「もうほとんど完治と言えるかもしれない」と浮かれていた私に油断が生じました。

季節は夏。陽性化の仕掛けが二重にも三重にも施されたごぼう汁を食べるのが苦しくなってきて、食事からごぼう汁を抜く日が出てきました。

ごぼう汁を食べるのが週に三日、二日と減っていきます。代わりに食べたのはさっぱりとした「小松菜の味噌汁」や「かぼちゃと玉ねぎの味噌汁」でした。

栄養価的には問題ないと思えたことと、体調もあまり悪化しないように感じたことから、しまいには、ごぼう汁をまったく食べずに日々を送るようになってしまいました

後ろめたさを感じつつ

玄米・ごぼう汁基本食健康法」の考案者であるにも関わらず、肝心の本人が「ごぼう汁」を食べない、すなわち「玄米・ごぼう汁基本食健康法」を実践しないというのは果たしてどうなんだろうと一抹の後ろめたさを覚えながらも、まあこれも健康探究の道の一つだと開き直り、涼しくなれば「ごぼう汁」もまた美味しく食べられるようになるだろうと、「ごぼう汁」を食べないことを改めようとはしませんでした。

トマトやゆでたもやし、アスパラを皿いっぱいに盛って食べて、夏を満喫しているような気持ちにもなっていました。

夏の食べ物トマト、もやし、アスパラ

しかし不調は突然訪れます。

めまい発生

ごぼう汁を食べなくなってから一ヶ月と少し過ぎた頃、朝、目を覚まして起き上がろうとしたときに強いめまいに襲われたのです。

景色がぐるぐる回ります。たまらず、私は再び体を横たえました。しばらくじっとして、そっと体を起こすと、まためまいです。

何度か横になって、起きて、を繰り返し、なんとか立って歩くことができましたが、その後も、横になったり、起き上がるたびにぐるぐるとしためまいが起きます。

これでは、日常生活がままなりません。少し経てば治るかと思っていましたが、数日経っても変化はなく。

一体、私の体はどうしてしまったのだろう? もうすっかり良くなったかと浮かれた途端にこれだ。こんなことならば、浮かれるのではなかった。

良性発作性頭位めまい症

インターネットで調べたところ、めまいは主に耳か脳に異常があるとき発生するとわかりました。

「回転性のめまいで難聴や手足のしびれなどが伴っていない」という症状から考えると、良性発作性頭位めまい症という、内耳の不具合から起こるめまいなのではないかと推測できました。

それであれば自然治癒が期待できそうだったのですが、もし自然治癒しなかったらどうしようという不安も沸き上がります。

このまま一生めまいとつきあっていくことになるかも……。いや、それは避けたい。どうにか治すことはできないか?

めまい治しの試行錯誤

どうしても治らなければ最終的には病院に行くつもりではありましたが、その前に自分でできることは色々試してみようと、私の試行錯誤が始まりました。

自律神経の乱れがめまい発生に関係することもあると知り、私はまず生活時間を正すことから始めました。早く寝て、早く起きる。しかし症状は良くなりません。

自律神経でないならば食べ物か? マクロビオティック的に考えると、めまいは陰性。ここ最近陰性のものを食べすぎていただろうかと、トマト、もやし、アスパラを食べるのをやめました。

(食べ物の陰陽について詳しくはマクロビオティックQ&A内『食物の陰陽判断』参照)

それでも治らない。あとは何だ……。考えて行き着いたのが「ごぼう汁」です。

ごぼう汁に賭ける

ごぼう汁」を最後に食べたのはいつだっけ? 私は、食べたものをたまに記録しているメモをさかのぼりました。

それによると、「ごぼう汁」を食べたのは6月10日頃が最後。すでに一ヶ月以上「ごぼう汁」を食べていないことに、私は初めて気づきました。

ごぼう汁だ。ごぼう汁を食べてないからめまいが起きたんだ!

めまいでふらつきながらも、私はすぐに台所に立ち、鬼気迫る勢いでごぼう汁を作り始めました。

野菜ときのこを炒め、昆布とともにだし汁で煮込むこと一時間。味噌を溶き入れて完成です。

ごぼう汁

↑ごぼう汁と、久しぶりの対面です。ごぼう汁を食べなくなったことがめまいの原因ならば、これを食べれば治るはず。意を決して箸を取ります。

めまいの消失

暑い夏に、灼熱のごぼう汁。野菜のエキスが溶け込んだ汁をすすり、胃に流し込むと、手や足の先にまでエネルギーが行き渡っていくのを感じました。

やはりごぼう汁は違う。さすが、私の病気を唯一快方に向かわせてくれた食べ物だ。

どうして「ごぼう汁」から離れたりしたのだろう。目の前のごぼう汁に「ありがとう」と感謝すると、涙が出そうになりました。

そして、実際、あれだけしつこかっためまいは、ごぼう汁を食べ終えた直後に消失したのでした。

ごぼう汁の威力

この経験から、私は改めて「ごぼう汁」の威力を知ることとなりました。

玄米・ごぼう汁基本食健康法」が、自分にとっては不可欠な食事法なのだということの再確認にもなりました。

めまいを「ごぼう汁」で治して以来、「玄米・ごぼう汁基本食健康法」を再び真面目に実践するようになり、体調も安定しました。

「ごぼう汁は陽性が強いから夏に食べるのは辛い」と思っていましたが、今はもうそんなことは思いません。暑い中で食べるごぼう汁も美味しいものだと、汗をかきながらありがたく食べています。

食は、日頃働いてくれている体への奉仕。舌を喜ばせるためではなく、体を養うために食べる。

めまい発生からごぼう汁で治すまでの経緯は、そのことを思い出させてくれる貴重な出来事となりました。

追記:トマト(陰性のもの)を避ける

2012.08.06追記:めまいを治してから二週間、順調に経過していたのですが、少しなら大丈夫だろうかとトマトを一つ食べたところ、再び軽いめまいに襲われました。

さすが、マクロビオティックで「極陰」とされ、禁忌食に指定されていた食べ物なだけあると思いました。私には陰性が強すぎるようです。

私のめまいを防ぐためには、「ごぼう汁」を食べることに加え、陰性の強いもの(トマト、ナス、熱帯性の果物等)を避けることが必要なようです。

追記2:めまい再発生?

ごぼう汁でめまいを治してからずっと落ち着いていたのですが、数週間後、再び軽いめまいが出てしまいました。

そこで、食事面からだけではなく運動面からもめまい治しのための努力をすることにしました。